元京都市会議員鈴木マサホ「ひとくち日記-日々是好日」

鈴木正穂の身辺雑記として「ひとくち日記」を復活。人生100歳時代。コロナに負けないでどこまで書き続けられるか。

11月市会終わる!「警告」を可決!12月9・10日

2010年12月12日 | 日記
●12月10日(金)

 11月市会定例会もいよいよ会期末の本会議。
 10時から始まるということで委員長報告の文面など読んで準備をしていたら、開会が遅れるとのこと、なんでや、と不思議に思っていたら、本会議の冒頭に補正予算の審議結果を報告する普通予算特別委員長の自民党の某議員が来なくて、連絡が取れないというハプニング。これまた前代未聞のこと(バイクが故障して携帯も忘れたらしい)。しっかりせえよ!

 10時15分に開会。副委員長がピンチヒッターで登壇して委員長報告をして事なきを得た。以下、各委員会の委員長報告があり、各議案についての表決がされていく。「はばたけ未来へ!京(みやこ)プランー京都市基本計画」の策定については各会派の議員が討論に立つ。共産党は反対。

 そして、くらし環境委員長としてぼくが登壇。市立浴場の指定管理者の選定については「警告」の文面も読み上げる。自民党の議員が討論に立つ。また体育館や文化施設、児童館などの指定管理者の選定についての議案では、選定された団体の役員などをしている議員は「除斥」ということで本会議場から退場して淡々と表決していく。

 正午前に休憩に入って、昼から共産党議員団が提案して市会運営委員会で審議された議員報酬の3割削減については、各会派が討論に立ち丁々発止。賛成少数で否決。今後、市会改革推進委員会で議会費の経費削減や定数是正も議論されることになりそう。
 その後、人事委員会委員や教育委員会委員の選任など淡々と表決された後、意見書の表決。自民、共産党の議員が討論に立った。

 全会派共同提案で可決された意見書は、「ヒトT細胞白血病ウイルス1型総合対策」「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立」の2本。

 わが民主が提案して自民、公明も共同提案になった「地方財政の充実・強化」は、共産が反対したが可決。
 自民、共産、公明が共同提案して民主が賛成して可決されたのが、「子ども手当て財源の地方負担に反対」と「地方交付税の特別加算を廃止せず拡充」の2本。政権与党のわが議員団だが地方自治体の切実な声を聞けよ!という表明だ。
 「切れ目のない中小企業支援及び金融支援策」は共産がどういうわけか反対。
 わが民主が反対した「子ども・子育て新システムに反対」は、自民、共産、公明で可決。「北方領土問題に対して毅然とした外交姿勢」は、わが前原外務大臣が頑張っているから賛成できないよね。共産は、独自の北方領土論を展開して反対、自民、公明で可決。「政府に対して万全の危機管理体制の構築」の意見書と仙石由人官房長官の発言に抗議する決議は、自民、公明で可決。これらの自民、公明の可決は賛成反対同数で議長裁定。
 そして「北朝鮮の韓国・大延坪島砲撃に断固抗議する決議」は全会派賛成して可決された。立ったり座ったり、ややこしいこっちゃ!

 議長から閉会宣告がされたのは、午後2時30分頃だった。いやはやハプニングもあり、13人が討論に立った活発な長時間に亘る本会議でした。
 
 夕方は、明日の京都市立美術館でのオープニングを控えて「日展」京都展の出品者祝賀懇親会。正副議長が他の公務で来れないということで、文化市民局を所管するくらし環境委員長ということで来賓として出席。市長の挨拶や内閣総理大臣賞受賞者など表彰の後、ぼくが乾杯の発声。4年前、副議長のとき挨拶したことを思い出した。わが愚息の恩師、鴨沂高校の増川先生も「書」の部門で今年も入選されていた。おめでとうございます。 

 途中で退席して山科のホテルでの藤川剛議員の後援会の望年会に。細田会長ら連合京都の役員さんや地元の後援会、また自治労市職のメンバーらカラオケ大会もあり盛り上がっていた。久しぶりに同じ剛ということで長淵剛の「乾杯」を久しぶりに歌う。ラストは、奥さんや子どもたち藤川一家のエレクトーンの演奏もあり微笑ましい。しっかりがんばらなあかんで!藤川君よ!

●12月9日(木)

 10時から議員会。今日は付託された議案についての討論結了の日。さて何時になるかな?

 まずは意見書の調整の進み具合の報告があって、各会派賛成して共同提案になる意見書や取り下げられる意見書、また民主党として賛成できないものなど整理されていく。基本計画や共産党議員団提案の議員報酬の削減に対しても討論に立つ議員を決めて文面の点検や付帯決議に対する考え方など調整の作業も。

 そして市立浴場の指定管理者の選定についてどうするかが課題として最後に残る。自民、公明などとの協議もあり、付帯決議より、より議会の意志として重みのある「警告」をつける方向で 決着が付いたのは4時過ぎか。この「警告」が採択されるのは、1994年の地下鉄東西線工事費の高騰問題の時に付けられて以来だ!そして討論結了の各委員会が始まったのは午後5時。ぼくは「くらし環境委員会」の委員長として議案についての各会派の態度を聞き表決を取っていく。そして「警告」の文面について調整をするのもぼくの役目。共産党はこの選定についての議案には反対したが、文面についは議論があり一箇所を訂正することで共産党も賛成するということで、全会派賛成して「警告」が可決されることになった。

 この「警告」の趣旨は、財団が運営する市立浴場の人件費の削減や地域福祉の向上に努め、地域に愛される浴場として運営されるように厳しく指導をし、市立浴場の廃止や統合に向けて努力するとともに、文化市民局の幹部らが財団の理事になっていることをもあり、兼職規定を見直し、選定方法の改善や公平公正を疑わせることのないように措置をすること」と記された文面。同和行政終結後の施策のあり方について色々と改革、改善されてきたが、今後の市立浴場の運営を見守りたい。午後6時過ぎには、議員会もようやく解散。

 夜は、事務所にてこの間の市会報告の市民派議員レポート新春号を発行すべく原稿を書き始める。

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