平荘町・上荘町をゆく(36) 白沢(1) 白沢の地形
「上荘町白沢(しらさわ)」と言われても、すぐその場所が分からない方も多いのではないでしょうか。
図で、白沢の場所を確認してください。
白沢は、山に囲まれ、小野市との境に位置する谷間の小さな集落です。
ここに東西に細長い耕地が続いています。
最近は、山陽自動車が突き抜けたので白沢の風景も随分変わりました。
白沢の地形
白沢を囲む山々は、風化の進んだ地質でできています。
そのため、この周辺では遠い昔から土砂崩れが頻発しました。
土砂崩れは、小さな谷を形成するとともに谷間を埋め谷底平野をつくりました。
こんな自然の営みが繰り返されたのです。
周囲は、山地です。
雨は、この谷底平野に集まり小川をつくりました。
白沢は井ノ口(上荘町井ノ口)の北に位置しています。
江戸時代の初期、農業(土木)技術が急速に発達しました。
井ノ口の百姓は、「ここは耕地になる・・・」と考え、天和八年(1622)、井ノ口村から白沢に入植して新村をつくり、村名を「白沢新村」としました。
さらに、白沢の話を続けます。