別府町をゆく(92) 別府町新野辺(18) 北海道へ(2)・甘いささやき
新野辺村のS氏の知人で、その遠縁にあたる士族で加西北条町の小学校長をしていた倉賀野氏が校長引退後、神戸赤心社事務員となり、北海道の石狩への移民担当係りをしていました。
この人に相談して救済策を講じたところ、倉賀野氏は「北海道に肥沃な開墾のしよい土地があり、一家族に7町歩~10町までを貸し与えることができるので、世話をしてやろう。
また、費用としては補助金10円を給し、農具その他の開墾に要する道具類は貸与することになっているから入居者は入る衣類だけを持って行けばよい・・・」ということで、新野辺村の北海道移住計画は動き始めました。
計画では、明治18年4月から出発し、百家族の移住を実施し、新野辺村の分村をつくり、北海道から当地方に肥料を送り、こちらからは綿を送って相互交換を始めようという計画でした。
新野辺村と赤心社は、移住許可の手続きを執るために加古郡役所(現在の寺家町にあった)へ願い出ました。
*写真:加古郡役所(役所は明治12年、寺家町に置かれ、この建物は明治17年9月新築)
*お知らせ*
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