平荘町・上荘町をゆく(41) 報恩寺」(3) 宇都宮長老
報恩寺の五輪塔の左から2番目五輪塔に眠る主は、宇都宮長老です。
宇都宮長老とは、どんな人物でしょうか。
宇都宮長老について、『東播磨の歴史(2・中世)』(神戸新聞出版センター)で郷土史家の山本祐作氏は、分かりやすく解説されておられるのでお借りします。
宇都宮長老と報恩寺
・・・・宇都宮長老がどんな人だったかについては、播磨の中世地誌『峰相記(みねあいき)』のなかに、宇都宮長老という僧が、宿願にて法華山(一乗寺)の講堂を造った。
正中元年(1324)、十一月二十七日の上棟、建武二年(1335)に文観上人をもって供養おわんぬ(されました)。
西国一の大堂である。・・・
文観上人と宇都宮長老との結びつきが分かります。
このことからも、法華山一乗寺が(真言)律宗寺院として栄えていたと同時に、宇都宮長老が法華山の前住職であり、その後報恩寺で亡くなったことが分かります。*以上『東播磨の歴史(2・中世)』より
突然、僧・文観、「真言律宗」という宗派が登場します。
文観・宇都宮長老・真言律宗について、また報恩寺との関係をさらに調べることにします。
*『東播磨の歴史(2・中世)』(神戸新聞出版センター)参照