ひろかずのブログ・2

79歳のおじいさんです。散歩したこと、読んだこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと等々何でも書いてみます。

大人たちへの失望

2022-01-03 07:28:56 | 読書

 今日の話題も昨日の続きになってしまいました。

      大人たちへの失望

 昨年末、読んでいた本『新人世の資本論』(講談社新書)は、まさに「目からうろこ・・・」の内容でした。

 偶然でしょうか、元旦の神戸新聞の社説にも取り上げられていました。

 世間では、すでに大きな話題になっている内容のようです。

 今年は、著者・斎藤幸平氏は新聞紙上、その他マスコミでもしばしば登場しそうです。注目しましょう。

 一度読んだ本ですが、ことしの私の読書は、この本から始めます。

      神戸新聞の社説(元旦)の一部より

 ・・・日本の若者は、世界の「Z世代」に比べ、現状維持を望み、保守化していると言われます。 *Z世代・・・およそ25歳以下の若者世代

 「自分の意思で社会は変えられるという成功体験を示してこなかった大人の責任」。こう指摘するのは、気候変動や格差拡大など地球規模の危機を抜け出すため「脱成長」の社会システムに変革を、と唱える大阪市立大の斎藤幸平准教授です。

 安全神話が崩れた原発への依存を続け、「脱炭素」を掲げながら石炭火力発電の延命を図る。国と地方の借金を膨らませ、根深い男女不平等や広がる格差をただそうとしない。

 おかしいと声を上げる代わりに忖度(そんたく)やごまかしに走る。こんな大人は、失望されても仕方ないでしょう。

 同時に斎藤さんは、本気で怒る人が一人でも行動を起こすことに期待し、「自治体や市民レベルでやれることはある」と呼び掛けます。・・・

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5月20日(水)、11時15分

2020-05-20 11:34:13 | 読書

    5月20日(水)、11時15分

   今日は5月20日(水)。11時15分です。

  いつもは早く目が覚めるのですが、今朝は起きたのは9時30分。

  おじいさんの起床時間ではありません。こんなに遅くまで寝たのは今年初めて。

  昨日、フラワーセンターで買ってきた花(リーガスネティア)を飾りました。

  いつもは雑然とした机上も一挙に華やぎました。

  今日は、何も予定がありません。

  本でも読みますか・・・

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一番興味がなかった 経済の小説を読みました

2020-02-20 20:53:44 | 読書

       一番興味がなかった

               経済の小説を読みました

 昔は、そうでもなかったのですが、最近は、ほとんど歴史に関する本ばかりを読んでいます。

 読む前にある程度の知識ができていますので、ついつい歴史関係の本を買ってしまいます。

 

 今週、何を考えたか、一番読まない(興味のない)「経済」の本を読みたくなりました。

 とうぜん、経済の知識はあまりありません。

 小説にしました。

 本は、幸田真音さんの『日本国債』(上下2冊)を選びました。すぐ忘れますが、「未達」などの専門用語も覚えました。

 日本の膨大な借金をテーマにした小説です。

 これから少し、経済の本を読んでみます。少し視野が広くなるかな・・・

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今地、地震・火山の本がおもしろい

2019-02-04 14:54:20 | 読書

     今地、地震・火山の本がおもしろい

 私は「人には文科系、理科系そして体育系人間がいる」と決めつけていました。

 そして、自分を文科系の人間に分類していました。

 もちろん、文科系に優れているという意味ではなく、理科系の勉強や体育がからっけしできないという意味です。

 でも最近、少しだけですが、理科系の本が好きになってきたんです。地震と火山についての本を読んでいます。

 先週は『西日本大震災に備えよ(鎌田浩毅著)』(PHP新書)を読みました。

 いま、『地球は火山が作った(鎌田浩毅著)』(岩波ジュニア新書)を読んでいます。

 これが終わったら『次に来る自然災害(鎌田浩毅著)』(PHP新書)を読む予定ですでに購入しています。

 どれも、入門書ばかりです。でも、私になかった知識ばかりおもしろいです。

 鎌田先生が書かれるような啓蒙書がもっとあればいいのにね・・・

 

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「花神」という名の小説

2019-01-12 17:05:24 | 読書

     花 神

 司馬遼太郎の小説『花神』を今日読み終えました。

 読み始めたのはだいぶ前でしたが、途中で他の仕事をしたので、しばらく止んでいました。

 司馬さんの小説は、いつ読んでも元気が出ます。

 それにしてもこの大村益次郎を題材にしたこの小説の内容と題「花神」が結びつきませんでした。

 3巻(下巻)の最後の方に「花神」について説明しておられます。紹介しておきます。

 『花神』は、司馬さんお作品の中でも、特にお勧めしたい一冊です。

 

 蔵六(大村益次郎)は、西郷が経た幕末とはほとんど無縁で、維新期に突如出現した。

 蔵六がなすべきことは、幕末に貯蔵された革命のエネルギーを、軍事的手段でもっと全日本に普及するしごとであり、もし維新というものが正義であるとすれば、蔵六はそうおもっていた。

 津々浦々の枯木にその花を咲かせてまわる役目であった。

 中国では花咲爺(はなさかじじい)のことを花神(かしん)という。

 蔵六は花神のしごとを背負った。

 花神の立場からいえば、花神の力をもってさえなお花を咲かせたがらない山あることが、直感としてわかる。

 それが薩摩である、とこの男はおもったのである。・・・・

 (そして、直接に薩摩人でなかったが、関係するテロリストによりやられました。・・・)

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韃 靼 海 峡

2018-11-27 08:52:31 | 読書

    韃靼海峡

 定年はいいですね。

 好きなことだけをすればいいのですから。

 

 定年の老人の頭は空っぽです。

 からっぽなら、何かが訪ねてくれます。

 今朝「ふっ」と空っぽの頭に、何を思ったか安西冬衛の詩の一節が飛んできました。

 

   てふてふが一匹 韃靼海峡を 渡っていった

 

 数日前に、工楽松右衛門をしらべました。そして、北海道・ロシアに凝った余韻のせいかもしれません。

 「韃靼海峡」という言葉の響きがいいです。

 「間宮海峡」では、この詩を覚えていなかったでしょうね。

 *写真の蝶々は韃靼海峡(間宮海峡)を渡った蝶々ではありません。日本と台湾を行き来するアサギマダラです。韃靼海峡を渡る蝶ってどんな蝶々でしょう。

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ハズキルーペ

2018-11-21 09:09:43 | 読書

        ハズキルーペ

 テレビCMの「ハズキルーペ」が話題となり、よく売れているそうですね。

 わたしは、あのCMがコマーシャルの登場する以前から使っています。

 ただ、本・新聞が読みにくくなったためです。

 ですから、ハズキルーペが売れているということは、お年寄りが増えたことでしょうね。

 それに本を読む世帯が増えたせいでしょう。

 しょせんは虫メガネです。おしゃれな虫メガネです。

 でも、眼鏡をかけるようで抵抗がありません。

 虫メガでは、いかにもお爺さん・お婆さん臭く見えます。

 ハズキルーペでは、時代にかろうじて乗り遅れていない気持ちになれます。

 

 本は、字が大きくなると内容は同じでもやさしく感じます。

 それに、文庫版でしたら、ちょうど視野に納まります。

 ハズキルーペで冬の夜長を楽しみます。

 いま、司馬遼太郎の「花神」を読み直しています。

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「耳が聞こえにくい」も、いいものです

2018-11-14 09:24:50 | 読書


   「耳が聞こえにくい」も、いいものです

 確かに、耳が聞こえにくくなくなると字を読む量が増えますね。

 私は、75才ですが、今までの人生で一番たくさんの本を読んでいる気分です。

 退職で時間がいっぱいあること。そして、耳が聞こえにくくなったためなんです。

 本当のことを言うと、忘れやすくなったことも要因です。

 最近、すでに読んだ本を、新しい本と思って買うことが増えました。

 でも、買う本は傾向ができましたね。

 歴史関係の本が多いです。

 それも、内容を忘れかけた本をよくかいます。

 司馬遼太郎の本がいいですね。司馬さんの本が机の上にあると安心します。

 昨日も『花神』を買ってしまいました。ずいぶん前に読んだのですが詳しい内容は忘れています。

 また、当分楽しめそうです。

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「若き仏たち」を読んでいます

2018-11-10 07:45:42 | 読書

    「若き仏たち」を読んでいます

 退職の身分ですから、あまり忙しくはありません。

 でも、一日にすることを4つつくっています。

 それは①ブログを書く、②散歩(午前と午後の2回)をする、③本を50pは読む、④家の整理等を何かを見つけてする。

 この4つです。

 特別のことがない限り、毎日同じことの繰り返しです。

 そのせいでしょうか体調はいいですね。

 きのうは①ブログ2本(「ひろかずのブログ」と「ひろかずの日記」)書きました。もちろん、あまり気張って書いていません。ボケ防止のためです。

 ②の散歩は、日岡山を散策しました。

 ③の本は『若き仏たちへ(宮崎奕保著)』(ぱんたか)等

 ④は午前中に孫(小4)の音楽会(若宮小学校)に行き、午後はある読書会で報告をしました。

 久しぶりに、メッチャ忙しい一日でした。

 先週から読んでいる宮崎奕保さんの『若き仏たちへ』は、宗教(禅宗)の知識がないために悪戦苦闘です。理解できないことがほとんどです。少しずつ読みます。

 とにかく字面だけでも追ってみます。

 他の本も平行して読んでいますが、おかげでそれらの本がやさしく感じます。

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宮崎奕保さんのエピソード(僧侶の戒律を守る)

2018-11-07 10:07:58 | 読書

   宮崎奕保さんのエピソード

 前回の続きです。

 昨日の午後、もと稲屋(加古川町)の福田寺出身で、永平寺の管主つとめられた宮崎奕保(みやざきえきほ)さんの自叙伝、『坐禅をすれば善き人となる』(講談社) の残り半分を読了しました。

 内容については、別のブログ:「ひろかずのブログ」で後日紹介することにします。

 一つだけ報告しておきたいことがありましたので、この項を書いています。

 それは、別の本で瀬戸内寂聴さんが宮崎奕保さんについて面白いエピソードを紹介されています。

          宮崎奕保さんと瀬月内寂聴さんの対談から

 その端整なお顔立ちから見るに、若かりしころはきっとハンサムで女性にもモテたはずです。

 私(瀬戸内寂聴)は単刀直入に「危機はございませんでしたか?」とお聞きしました。

 こともなげにこうお答えになりました。

 「一度あったな」

  永平寺から里帰りした際、親類が集まって歓迎会を開いてくださったそうです。その場で着物を着た可愛らしい娘さんがせっせと私を接待するのを見て、「これは見合いの席が設けられたな」と察しました。

 そこでトイレに行くふりをして、そのまま永平寺に逃げ帰った・・・・

 「可愛らしかったので、やばいと思って逃げた」

 

 なんとも、ほほえましいエピソードです。

 *写真:宮崎奕保さん29歳の写真(福田寺の晋山式で)

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宮崎奕保さんの記念碑まで散歩

2018-11-06 09:13:39 | 読書

      宮崎奕保さんの記念碑まで散歩

 (前号からの続き)

 きのう(11/5)の午前中は、稲屋の福田寺(ふくでんじ)まで散歩をしました。

 たしか、宮崎奕保(みやざきえきほ)さんの記念碑があったはずです。

 ありました(写真)・・・・

 散歩から帰ってくると注文していた本『座禅をすれば善き人となる』(講談社)がポストに届いていました。

 午後、さっそく読みはじめました。きのうは、120Pまで読みました。

 きょう残りの半分を読んでしまいます。

 この本は、宮崎奕保さんの自伝です。

 注文していたもう一冊は『また逢いましょう』(朝日文庫)は明日には配達されてくると思います。

 内容は、また報告しますよ。

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宮崎奕保禅師(みやざきえきほぜんし)さんのこと

2018-11-05 08:27:14 | 読書

     宮崎奕保(みやざきえきほ)さんのこと

 きのうのブログで『95歳まで生きるのは幸せですか(瀬戸内寂聴共著)』を読んで、「ビックリする話題がありました」と書きました。

 そのビックリするする話題は次の記述です。

 

 ・・・・私(瀬戸内寂聴さん)が出会った中で、もっとも尊敬しているお坊さんのひとりが、永平寺貫首(んいへいじかんじゆ)を務められた宮崎奕保禅師(みやざきえきほぜんし)さまです。

残念ながら2008年、106歳で亡くなられました。

 私は83歳のとき、105歳だった猊下(げいか)と「合わせて188歳」の対談をする機会 にめぐまれました。

 猊下は生き仏さまそのものの高僧ですが、私のぶしつけな質問にも、清らかな笑みを浮かべながら頴(ひよつひよ)々とお答えになります。

 私はすっかりファンになってしまい、あれこれ長々とお話ししてしまいました。・・・・

 

 そのあと内容が少しだけ紹介されていますが、ビックリしたのはその内容ではなく、宮崎突保氏が突如登場されたことです。

 宮崎氏の名前だけは知っていました。でも、あまり気に留めていませんでした。

 毎日散歩している途中にある稲屋(加古川町稲屋)の福田寺(ふくでんじ)の僧侶だったからです。

 調べてみると、宮崎氏を紹介する著書も多数あるようです。

 さっそく2冊ばかり注文しました。とりあえず、写真の『また逢いましょう』を読みます。

 近くに偉大な人がいらっしゃったんですね。


 

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『95歳まで生きるのは幸せですか(瀬戸内寂聴共著)』(1)

2018-11-04 10:56:55 | 読書

    『95歳まで生きるのは幸せですか』(1)

 私の散歩は、すっかり定着しました。

 午前中は決まったコースで、午後はその日の気分で決めます。

 2日(金)の午後、ブックオフ(古書店)まで歩きました。

 買った本は2冊で、その内一冊は『95歳まで生きるのは幸せですか?(瀬戸内寂聴・池上彰共著)』(PHP新書)です。

 古本ですので108円(新品の本は860円)寝そべって読みました。今、4日の10時です。読み終えました。

 読み易く、面白い本でした。

 70歳以上の方は是非お読みください。

 瀬戸内さんは今年で96才なんですね。80才の時、白内障の手術をされています。

 私は先日75歳で白内障の手術をしましたので、その個所を特に興味をもって読みました。

 忙しいので両眼同時にされたらしいのです。翌日、洗面所で大声をあげられたとか・・・・鏡を見た途端「キャー」と大声で叫ばれたそうです。

 理由は「鏡の中におばあさんがいる・・・」

 自分にびっくりされたようです。

 白内障の術後はそれほど劇的に見える世界が違って見えます。

 私は、病院という機械的な空間でしたが、きれいにみえた瞬間は感動でした。

 その本の中で、ビックリすることを知りました。

 次号のブログで紹介します。

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ホセ・ムヒカの言葉

2018-04-23 08:41:36 | 読書

       ホセ・ムヒカの言葉

 最近は散歩の途中本屋に寄ることはありますが、本は、ほとんどインターネットで購入しています。

 でも、きのう(4/22)は、散歩の途中「古本店・ブックオフ」へ寄りました。

 マンガは高いのですが、他の本は安く手に入ります。

 インターネットで注文すると、ピンポイントで本がみつかりますが、知らない本は購入することはありません。

 その点、本屋さんでは、時々思いがけない本を見つけることがあります。

 きのうは、名前だけは知っていた本を偶然、本棚に見つけました。

 『ホセ・ムヒカの言葉』です。新本では1000円+税の本です。

 それがなんと108円。安い・・・

 彼は、一時ウルグアイの大統領で、世界一貧乏な大統領と言われました。

 でも、日本ではほとんど紹介されていません。

 一般的に、個人を紹介した本には、若干の美化されて紹介されていますが、彼に関しては、そんな必要もない人物です。

 彼は言います。「インド人がドイツ人のような生活をしたら地球は崩壊してしまいます・・・」と。

 またこんな言葉もあります。

 「私は貧乏ではない‥‥質素なだけです」と。

 事実、妻が所有する農場で住んでいます。そして、大統領としての給料・日本円で約131万円の9割を彼の属する政党と慈善事業に寄付をして生活にしています。

 もっとも、奥さんの土地・家・トラックターの収入はありましたが、それでも、前任の大統領の3分の1程度だといわれています。

 何も、貧乏生活が褒められることではありません。が、彼は、地球が壊れない生活を実践し、国民にも進めています。

 これだけの説明では、いろいろご誤解があると思います。

 詳しくは『ホセ・ムヒカの言葉(佐藤美由紀著)』(双葉社)をお読みください。きっと、一気に読まれると思いますよ。(no178

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「社会学」について

2018-04-21 07:19:28 | 読書

 

  「社会学」について

 きのう(4/20)の散歩は、自宅から駅前の「紀伊国屋書店」まで歩きました。

 欲しい本があったのですが店頭にはなく、「社会学(加藤秀俊著)」(中公新書)と『週刊新潮』を買いました。

 『社会学』は名前に魅かれて買っただけです。

 学生時代、社会学を専攻しました。専攻したとは言うものの単位を取っただけで、特に社会学を学んだという意識はありませんでした。でも懐かしさで買ってしまいました。帰りに喫茶店でその一部を読みました。

 いくら勉強しなかった学生とはいえ著者の加藤氏の名前ぐらいは知っていました。

 加藤氏は、「社会学という学問は、極言すれば、故郷の学なのである」と書いておられます。

 私も退職後「ひろかずのブログ」で「加古川地方」を歴史を中心に歩き回り、紹介しています。

 社会学(もどき)を続けていたのです。嬉しかったです。加古川地方を散歩を兼ねてもっと歩きます。

 以下は加藤氏の『社会学』の一部の紹介です。

    社会学は「ふるさ勉強する学問」

 ・・・・宮本常一は山口県周防大島で生まれ、育った人物である。その郷土愛はごく自然で、強烈だった。

 祖父からきいた子守歌もずっと記憶していたし、苦労しながら、はたらきつづけた父親からは農作業から漁業まで手ほどきをうけ、教えをうけたことがらもことごとく鮮明におぼえていた。

 17歳で故郷をはなれて大阪にゆき、さらに東京にでたが、この民俗学者はつつねにみずからを「離郷」した人間ではなく「出稼ぎ」にでている人間だとかんがえていた。

 じぶんの「居場所」は一生周防大島なのだ、といって、いくら忙しくても、かならず毎月いちどは周防大島の自宅で数日をすごし、村のしごとをしていた。

 「郷土研究するのではなく、郷土勉強する」ことをみずからの生き方だと信じてその生涯をすごしたのである。

 ・・・・・

 社会学という学問は、極言すれば「ふるさとの学」なのである。(『社会学』より)・・・(no176

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