今日の話題も昨日の続きになってしまいました。
大人たちへの失望
昨年末、読んでいた本『新人世の資本論』(講談社新書)は、まさに「目からうろこ・・・」の内容でした。
偶然でしょうか、元旦の神戸新聞の社説にも取り上げられていました。
世間では、すでに大きな話題になっている内容のようです。
今年は、著者・斎藤幸平氏は新聞紙上、その他マスコミでもしばしば登場しそうです。注目しましょう。
一度読んだ本ですが、ことしの私の読書は、この本から始めます。
神戸新聞の社説(元旦)の一部より
・・・日本の若者は、世界の「Z世代」に比べ、現状維持を望み、保守化していると言われます。 *Z世代・・・およそ25歳以下の若者世代
「自分の意思で社会は変えられるという成功体験を示してこなかった大人の責任」。こう指摘するのは、気候変動や格差拡大など地球規模の危機を抜け出すため「脱成長」の社会システムに変革を、と唱える大阪市立大の斎藤幸平准教授です。
安全神話が崩れた原発への依存を続け、「脱炭素」を掲げながら石炭火力発電の延命を図る。国と地方の借金を膨らませ、根深い男女不平等や広がる格差をただそうとしない。
おかしいと声を上げる代わりに忖度(そんたく)やごまかしに走る。こんな大人は、失望されても仕方ないでしょう。
同時に斎藤さんは、本気で怒る人が一人でも行動を起こすことに期待し、「自治体や市民レベルでやれることはある」と呼び掛けます。・・・