韓国の小説『常緑樹』を読みました
11月22日のブログで、次のように書きました。
・・・・ある時、ある事情で2年ほど、韓国の現代史にこりました。
学習したのは1906~1945年の間の歴史(特に1931~1945の歴史)です。
史料は歴史だけではなく文学(小説)も含んでいます。
きのう(11/29)は朝からほとんど1935年に朝鮮(韓国)で発表された『常緑樹(沈熏著)』という小説を読みました。
モデルがあります。実話に近い小説です。
日本では、ほとんど知られていない小説です。朝鮮史関係の学者等により少数ですが1981年に翻訳され出版されました。
しかし、その訳本は現在手に入らないと思います。
30年ほど前に、尼崎の在日の方の経営する図書館(錦繡文庫)でお借りして、コピー(369ページ)をしていました。
それを、読みました。涙が出てきました。
もう一つ、付け加えておきます。この小説『常緑樹』(サンノクス)は、日本の年号で、昭和初期ですが、朝鮮(韓国)ですごい影響があり、韓国の春川(冬ソナの舞台になった都市)の中学校では、常緑会という民族運動の会が結成され独立運動が起きました。
その運動は、やがて官憲によりつぶされましたが、その事件の公判記録が手に入りました。
公判記録は、官憲(日本人)により日本語で記録されています。膨大な記録でした。読んでみました。日本人であることが恥ずかしくなるような記録です。
いつか、報告したい気持ちになっています。
*写真:小説『常緑樹』(30年ほど前に韓国の書店で購入しました。もちろんハングルでかかれています。読めません。読んだのは訳本です)