無理をせずに頑張ります
きのう(6/10)の神戸新聞のコラムを読んでみます。
95歳を超えても舞台を務める芸人さんがいた。昔話をうかがっても、記憶に乱れがない。なぜ老いの影が薄いのだろうと、認知症に詳しい医師に尋ねたら、こんな答えが返ってきた。
「芸に生きる人は、いつもどこかが未完成だと思っている。どれほど年をとっても、これでいいということがなく、毎日が新しいことの連続だ。規則や原則にとらわれず、いつもいいものを作ろうとするからね」
明るい声でそう話してくれた医師、早川一光(かずてる)さんが亡くなった。94歳。住民出資でできた京都・西陣の診療所を拠点に、地域医療に徹した方だ。路地から路地を巡る地道な活動で「わらじ医者」とも呼ばれた。
地域に生きることは高齢問題と向き合うことでもあった。現在の「認知症の人と家族の会」につながる組織の設立に関わったのが1980年。著書が話題になり、ドラマにもなった。冒頭の取材はそのころである。
この機会に、著書や取材時の話を踏まえ、早川さんが説く認知症予防のあれこれをまとめれば、本や新聞を読む。日記や手紙を書く。いろんな人と話す。人の世話をする。感動や感謝を忘れない。物忘れを気にしない。ただしメモはとる。そして芸人さんのように、気持ちの張りを失わない。
心の奥底に刻んでおこう。
コラムの「認知症予防のあれこれをまとめれば、本や新聞を読む。日記や手紙を書く。いろんな人と話す。人の世話をする。感動や感謝を忘れない。物忘れを気にしない。ただしメモはとる。そして芸人さんのように、気持ちの張りを失わない」の個所をもう一度確認しておきます。
わが身に照らしてみると、今のところ「人の世話をする・感謝を忘れない」以外はなんとか合格しているようです。
早川さんのご意見に「散歩をする」を加えると完璧ですね。
私も孫が高校を卒業するまでがんばりま~す。(no227)