平荘町・上荘町をゆく(18)
国包(6) 国包は、湯乃山街道と加古川の交わるターミナル
国包は、京都から伊丹へ、そして有馬・三木そして加古川市志方・姫路を通る街道「湯之山街道」と加古川の水運が交わる場所でした。
高砂の港に運ばれた物資の記録があります。途中の国包でも同じような取引が行われていたと想像されます。掲載しておきましょう。
その主ものは次のようです。
◇下り荷物(高砂へ運ばれたもの)
木工品・・・・・木材・タンス・下駄・桶・樽など
生活用品・・・薪・炭・紙・綿など
食料品・・・・・米・芋・茶・梨など
◇上り荷物(高砂港から上流地方へ)
農具・・・水車・唐箕(とうみ)など
肥料・・・干鰯(ほしか)・油粕など
海産物
嗜好品・・・・・菓子・煙草・酒など
食料品・・・・・塩・砂糖・そんめんなど
衣料品・・・・・呉服など
生活用品・・・鍋釜・火打石・畳表・ろうそく・石炭・仏壇など
国包を通る街道が加古川に突き当たるところに渡し場が設けられていました。
今、渡し場のあった場所の跡は全くありませんが、渡し場のあった場所に、写真のようなプレートが設置されています。