尾上町をゆく(43) 未成線(2) もう一つの未成線
前号のブログ「未成線(1)」の続きです。
尾上町には未成線跡が2つも残っています。一つは前号で紹介した山陽電車辺りから南へ延びた未成線です。
*「未成線」については前号をお読み下さい。
この記事について「神戸製鋼所への引き込み線として計画された・・・」と書きましたが、「加古川飛行場(尾上飛行場)への引きこみ線ではないか」とさっそく指摘がありました。
さらに、地元の歴史に詳しい山内英明さんより。次のようなコメントをいただきました。
〈山内 英明からのコメント〉
播丹鉄道(現加古川線)が日岡に引き込み線(西之山信号所)を作って土取りし、尾上駅まで運んでいました。それを運搬して作られたのが加古川飛行場で、例の引き込み線跡は建設時のトロッコ軌道の流れをくむと思われます。戦後に再利用計画があったものがとん挫したので未成線と呼ばれているようです。
山陽電車辺りから南へ延びた未成線は、尾上飛行場(加古川飛行場)への引き込み線として計画された未成線のようです。
ご指摘ありがとうございました。
もう一つの未成線
きょうの大崎公園を突っ切り、加古川の堤防に沿って南に伸びるもう一つの未成線についても、神戸製鋼所への引っ込み線であったのか自信が持てなくなりました。
きょうのところは、地図にあるような未成線が現在も残っていると言うことだけにとどめておきます。
正確なことが分かりましたら、後日お知らせします。
なお、いろいろと想像しながら未成線跡を散策ください。
*写真:青色・未成線跡、黄色・旧高砂線跡、赤色・山陽電車