突然である、兵の一人が大声をあげる。
『あれを見ろ!』兵が指さす、暮れ行く薄闇の彼方、浜にいる一同が目を向ける。
パリヌルスが叫ぶ。『作業を急げ!船を浜に揚げろ!』
上陸戦を終えた浜に緊張が走る。
アエネアスがイリオネス軍団長に声をかける。
『イリオネス軍団長、今度はどう戦う?軍船が3隻だ、敵勢は約200とみた。当方の兵数は?』
『はい、470ぐらいです』
『おう!パリヌルス、奴らは浜のどのあたりを目指してくると考える?』
『奴らはこのあたりを目指してくると考えています。我々は2重陣で迎撃します』
『奴らは波にてこずると見ている。一網打尽にしてやっつける。いいな!』
『解りました、その作戦でいきます。一気にやっつける、敵は作戦能力があまりないと考えています』
『我々が勝利する。兵に対する指令と叱咤を抜かるでない』
『了解しました』
各隊が布陣する、前列は海に身を沈めている、首から上だけを出している。
布陣が一列に見えるようにまばら散兵で陣を敷いた。
その時、浜頭のトリタスが血相を変えて走ってきた。
[一択!建国の大地へ] vol.5 第2章 オキテス船団との合流
何卒、アマゾンキンドル電子書籍をお読みいただければ幸いです。
著者 山田秀雄
『あれを見ろ!』兵が指さす、暮れ行く薄闇の彼方、浜にいる一同が目を向ける。
パリヌルスが叫ぶ。『作業を急げ!船を浜に揚げろ!』
上陸戦を終えた浜に緊張が走る。
アエネアスがイリオネス軍団長に声をかける。
『イリオネス軍団長、今度はどう戦う?軍船が3隻だ、敵勢は約200とみた。当方の兵数は?』
『はい、470ぐらいです』
『おう!パリヌルス、奴らは浜のどのあたりを目指してくると考える?』
『奴らはこのあたりを目指してくると考えています。我々は2重陣で迎撃します』
『奴らは波にてこずると見ている。一網打尽にしてやっつける。いいな!』
『解りました、その作戦でいきます。一気にやっつける、敵は作戦能力があまりないと考えています』
『我々が勝利する。兵に対する指令と叱咤を抜かるでない』
『了解しました』
各隊が布陣する、前列は海に身を沈めている、首から上だけを出している。
布陣が一列に見えるようにまばら散兵で陣を敷いた。
その時、浜頭のトリタスが血相を変えて走ってきた。
[一択!建国の大地へ] vol.5 第2章 オキテス船団との合流
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著者 山田秀雄