『アレテス、お前はだな、この方面を担当するのだ。リナウスはこの方面だ。大体判るな。我々がいる浜はここだ』
イリオネスは、突然振り返って大声をあげた。
『お~い、クリテス、ちょっと来い!』
クリテスが走ってくる。
『あのだな、クリテス、この木板を見るのだ。俺は海岸線だけを引いたが、この海岸線に不足を描き足してくれ。この者たちを視察調査に出す。海岸線を描いたら、次に背後の森の状態とお前の知っている主な集落も簡単に描きいれてくれ』
『判りました』
『え~と、それから、今日の留守の間の責任担当するのは、カイクス、リュウクス、アンテウス、お前ら三人だ。統領と俺、パリヌルス、オキテス、ギアスは、東部海岸線の視察調査に出る。オロンテス、セレストスはキドニアの街の調査に出かける。クリテス、お前はオロンテスと一緒に行ってくれ。どうだ、クリテス描けたか、お~およし、アレテスにリナウス、これを見ろ、いいな。頭に叩き込め!判ったか。聞きたいことがあれば聞いてくれ』
イリオネスは話を区切った。
『これから話すことは調査の要点だ。まず、集落の実態だ。おおよその戸数と人口。次は森だ、砦の建設に必要とする用材を切り出すことができるか否かだ。そして、量だ。次にそのあたりを支配している豪族のいるかいないかだ、できればそいつらの力具合だ。そのへんを念を入れて調べてくれ。それがむつかしいときはやめておけ』
『判りました。おいっ、リナウス、大丈夫か?俺はこの種の仕事は、エノスの時に経験している。何か不明な点があれば俺に聞け、いいな』
イリオネスは、突然振り返って大声をあげた。
『お~い、クリテス、ちょっと来い!』
クリテスが走ってくる。
『あのだな、クリテス、この木板を見るのだ。俺は海岸線だけを引いたが、この海岸線に不足を描き足してくれ。この者たちを視察調査に出す。海岸線を描いたら、次に背後の森の状態とお前の知っている主な集落も簡単に描きいれてくれ』
『判りました』
『え~と、それから、今日の留守の間の責任担当するのは、カイクス、リュウクス、アンテウス、お前ら三人だ。統領と俺、パリヌルス、オキテス、ギアスは、東部海岸線の視察調査に出る。オロンテス、セレストスはキドニアの街の調査に出かける。クリテス、お前はオロンテスと一緒に行ってくれ。どうだ、クリテス描けたか、お~およし、アレテスにリナウス、これを見ろ、いいな。頭に叩き込め!判ったか。聞きたいことがあれば聞いてくれ』
イリオネスは話を区切った。
『これから話すことは調査の要点だ。まず、集落の実態だ。おおよその戸数と人口。次は森だ、砦の建設に必要とする用材を切り出すことができるか否かだ。そして、量だ。次にそのあたりを支配している豪族のいるかいないかだ、できればそいつらの力具合だ。そのへんを念を入れて調べてくれ。それがむつかしいときはやめておけ』
『判りました。おいっ、リナウス、大丈夫か?俺はこの種の仕事は、エノスの時に経験している。何か不明な点があれば俺に聞け、いいな』