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『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

『トロイからの落人』  FUGITIVES FROM TROY   第8章  クレタ離脱  104

2019-09-05 05:02:17 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 オキテスがイラクリオンにおいて展示試乗会第一日目の活動を始めた頃合いのニューキドニアの浜では、ガリダ方から船舶建造用材及び軍船の改造用材の搬入の荷駄隊の一団が到着している。
 その荷受けにパリヌルスもドックスも多忙を極めている。
 軍船改造用材を軍船の浜へ運ぶ、ガリダ方からの派遣の製材担当が直ちに作業にとりかかる、軍船の正確採寸を行う、運び込んだ製材加工してきた改造用材の照合の確認をする。
 パリヌルス、ドックスの二人は、午前中いっぱいの時間を費やして、各種用材の受けいれをすませる。
 パリヌルスが用材の搬入をしてくれた責任担当のタブタに声をかける。
 『おう、タブタ担当、船舶建造用材及び軍船改造用材の搬入、ご苦労でした。派遣製材担当の二人を加えて、一同は何人かな?』
 『12人です』
 『タブタ担当、簡単だが向こうに昼食を用意してあります。休んでください。ドックスが案内します』
 『ありがとうございます。明日、今日、搬入できなかった分の搬入をやります。午前中、早くに来ます。よろしく願います』
 タブタが傍らにいるドックスに伝える。
 ドックスは、彼らを連れて昼食の場へ案内する、彼らが昼食を済ませる、一同が用件を済ませ建造の場を去る頃合いとなる。
 『ドックス殿、遠慮なく昼を馳走になりました。ありがとうございました。明日も今日同様の時間にこちらへ用材を搬入します。よろしく願います。私どもはこれにて失礼します』
 『タブタ担当殿、よろしく頼みます。これをガリダ頭領殿に』と言って、スペッシャルパンを入れた袋を手渡す、彼らは建造の場を去っていく、ドックスが彼らを見送る。
 船舶の建造及び軍船改造の用材の受け入れを済ませたパリヌルスとドックスが昼食を共にする。
 軍船の浜において、派遣製材担当者とドックス配下の者ら12人を加えて作業班を編成する。
 彼らに設計詳細を記した木板を渡し、作業工程及び日程等を打ち合わせる。
 パリヌルスは、ドックスによって綿密に組み立てられた作業工程、日程等、その段取りを確認する、その進捗を信頼にたるものとしてドックスとの打ち合わせを終える。
 『おう、ドックス、今日から、お前、軍団長から、ポリス運営の要諦の説明を聞く予定のはずだな。もうその頃合いだ!あとは俺が見るから行っていいぞ』
 『解りました。あとをよろしく頼みます。私は行きます』
 『おう、了解!』
 ドックスは、場を離れていく、イリオネスの待つ会所へ歩を運んだ。