答えたパリヌルスは、この集団の中での造船技術を有している者の第一人者なのである。パリヌルスの言葉を聞いたオロンテスは、
『判った。よく考えてみる』と答えた。イリオネスが口を開いた。
『いいだろう。君らの考えていることがわかった。テカリオンとの話は、まず、聞くことから始める。話の展開はそのあとだ』
話は一段落した。一同が目を合わせた。彼らは今日のこれからへの総意が整ったことを示していた。
そこへ一ひとりの黒く日焼けした男が、荷物をを手にした数人の者を引き連れて姿を現した。
『やっややっ!これはこれは、皆さんお揃いで、、、』
『おう、テカリオンではないか。元気であったか』とアヱネアス。
『ややっ!テカリオン。お前、日に焼けて、たくましゅうなったな。元気だったか』とパリヌルス。
『オキテスどのお変わりありませんか、お元気そうで何よりです』と言って、テカリオンは体をイリオネスのほうに向けた。
『あ~あ、軍団長殿。お元気そうで何よりです。私もこれこの通り元気です。エノスでは大変ありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。あの時の交易で私も、大変、いい思いをいたしました。本当にありがとうございました』と言い終えて、テカリオンは、アヱネアスのほうに身体を向けて、深く頭を下げた。
『あっ、統領殿。ご無沙汰いたしております。その節は大変にお世話になり、誠にありがとうございました。統領がエノスを出向されたあと、エノスに行き、話を聞いてたまげた次第でした。これは一大事、すぐあとを追わねばと急いで、ここへ参ったわけです。ご無事、お元気な姿を拝見して、何よりとご挨拶申し上げます。積もる話もたくさんあります。何卒宜しくお願いします』
彼は、イリオネスのほうヘ体を向けた。
『判った。よく考えてみる』と答えた。イリオネスが口を開いた。
『いいだろう。君らの考えていることがわかった。テカリオンとの話は、まず、聞くことから始める。話の展開はそのあとだ』
話は一段落した。一同が目を合わせた。彼らは今日のこれからへの総意が整ったことを示していた。
そこへ一ひとりの黒く日焼けした男が、荷物をを手にした数人の者を引き連れて姿を現した。
『やっややっ!これはこれは、皆さんお揃いで、、、』
『おう、テカリオンではないか。元気であったか』とアヱネアス。
『ややっ!テカリオン。お前、日に焼けて、たくましゅうなったな。元気だったか』とパリヌルス。
『オキテスどのお変わりありませんか、お元気そうで何よりです』と言って、テカリオンは体をイリオネスのほうに向けた。
『あ~あ、軍団長殿。お元気そうで何よりです。私もこれこの通り元気です。エノスでは大変ありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。あの時の交易で私も、大変、いい思いをいたしました。本当にありがとうございました』と言い終えて、テカリオンは、アヱネアスのほうに身体を向けて、深く頭を下げた。
『あっ、統領殿。ご無沙汰いたしております。その節は大変にお世話になり、誠にありがとうございました。統領がエノスを出向されたあと、エノスに行き、話を聞いてたまげた次第でした。これは一大事、すぐあとを追わねばと急いで、ここへ参ったわけです。ご無事、お元気な姿を拝見して、何よりとご挨拶申し上げます。積もる話もたくさんあります。何卒宜しくお願いします』
彼は、イリオネスのほうヘ体を向けた。
