
停年組です。
明日から、毎日が日曜日なんて夢のまた夢です。
年金がもらえるのが65歳から。
当然、再雇用となる道を選びます。
同じ仕事を続けます。
そして、給料は半減です。
ふざけんなよ。
返す気持ちで働きましょう。
今日のタイトルは、「60過ぎ、再婚の是非(Part4)」です。
世の中には、二度も三度も結婚する方がいらっしゃいます。
そうかと思えば、生涯独身の方もおられます。
仕事中心の生活にどっぷりつかってしまったようです。
若い女の人とどんな話をしてよいのやら見当がつきません。
ええい面倒くさいと日が過ぎていきます。
この辺りでは、少し事情が違います。
長女、長男の独り者が多いのです。
相手がいないわけじゃない。
中国はどうするんだ。二人で四人の親をみなければならない。
長男長女で一緒にならざるを得ないのです。
両家で引っ張り合いなんてやめましょう。
どうせ死ぬときは一人なんだから。
60過ぎて再婚するのは、なかなか大変なことも多いのです。
60年という圧倒的な時間、別々の生き方をしたもの同士が一緒になるのです。
おまけに歳のせいもあり、融通はきかないしフレキシビリティーの意味さえ忘れています。
どちらも別々の家庭で君臨した者同士です。
普通に考えると、上手くいくわけがありません。
一つだけ特効薬があります。
生きると言うことです。
私達は、都会で再婚生活を始めました。
60歳まで働いた妻は、主婦に憧れていました。
やっと手に入れた、ご飯をつくってあなたを待つ生活です。
どうもしっくりきませんでした。
広めのベランダで、野菜を作り始めました。
友人たちと、月に何度か会って飲みました。
どうも違う。
この地域に来ると、生活が一変しました。
なにもかも待ってくれない。
畑の作物はどんどん成長します。
近所のおばさんもおじさんも毎日のように、アドバイスと称して話していかれます。
いつも時間が足りない(待ったなしの)生活です。
二人で協力するしかありません。
暇なやつがご飯を作る。洗い物をする。
生活に追われる毎日です。
お金じゃありません。
60歳を過ぎると、ここが違います。
人間が本来持っている生きるという原点に返ることになります。
そんな時、一人より二人が良いとなります。
そんなもんです。
保険に入ってくれと、言われるなんて考えられない必死の生活です。
だけど、二人には「これまでやり抜いた」自信があります。
ゆっくりしたかったんだけどと老後を迎えます。
とんでもない。
役割分担に胡坐をかいていた昔が懐かしい。
子供が成長して、親に代わってご飯を作るなどの恩恵はありません。
子供が重いものを持ってくれることもありません。
座布団を使って箪笥を動かしたり、ジジババの知恵合戦になります。
60過ぎの再婚は、20代か30代に始めたなんもかも新しいことに挑戦となります。
それでも良ければ、再婚をお勧めします。
二人しかいない生活です。
二人が一生懸命やって、なんとか暮らせる生活です。
60歳過ぎての再婚は、本来の「生きる」生活を再度やることなのです。
やっと解放されたのに、再度やるなんて面倒くさいでしょう。
わたし右 あなたは左 一人なり
2017年4月2日
暇な方は、次の記事も読んでみてください。
2015年2月3日の記事「60過ぎ、再婚の是非」と
2015年12月2日の記事「60過ぎ、再婚の是非(Part2)」
2015年12月19日の記事「60過ぎ、再婚の是非(Part3)」
をご参照ください。