故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

家族の一員

2016-05-15 04:23:25 | よもやま話

11歳のわんちゃんです。写真を撮ろうとしたら、けなげにも吠えました。
落ち付いたところでパチリ。しかし目は油断していませんでした。
この一家の似顔絵は全員描きました。忘れていたなと犬の似顔絵を描きました。


岩合さんが自然の猫を撮るまでの苦労を想いました。
飼っていた犬を昨年亡くしました。15歳でした。
息子が犬を飼いたいと言いました。
弟のような存在が欲しかったのでしょうか。
兄弟4人と言えど、男は独り。

母が亡くなった時、和尚さんが言われました。
亡き母が、皆を再会させてくれていると。
犬の火葬を待っている間、息子と二人で話しました。
こうしてゆっくりと話すのは初めてじゃないかと思いました。

飼っている犬をペットと思ったことはありませんでした。
皆のパイプ役の家族の貴重な一員でした。
皆が気に入られようと、こっそり食べ物をやりました。
犬は、オオカミと同じで、食べられる時にお腹に溜め込みます。
不発の狩りが続くかも知れないからです。

年寄りになった彼は、体重が支えきれなくなりました。
末娘は、決心して彼をスリムにしてあげました。
末娘から、もたないと電話が入り、駆け付けました。
半時間ほどで、息を引き取りました。
そこには、会えなかった次女もいました。
三人で、犬の思い出話をしました。

妻が帰省しました。
いきなりの夜は戸惑いました。
私と同郷の妻から送られてきた故郷の海の写真を見て、懐かしかった。
この風景を毎日見ていました。
飽きるほど見た頃、故郷をあとにしました。
帰るのは、法事の時だけとなりました。

今日のテーマは、「家族の一員」です。
心の原風景は、家族と暮らした場所のような気がします。
好きであろうがなかろうが、故郷は自分のルーツです。
今あるのが必然の延々と続くルーツです。
仲が良かろうが悪かろうが、両親であり兄弟です。
小さな諍いはあるでしょう。
それもひっくるめて、故郷です。

相手のことが解るだけ、言いたいことも言えません。
反面、昨日喧嘩しても今日はいつも通りなのが家族です。
やがて家族は故郷になり、
故郷は日本となり、世界となっていくのです。
誰が故郷を、家族を想わない人がいましょうか。
自分は、「家族の一員」です。皆が大事な一員です。
そうでなければ、私は存在していない。
宇宙のようなルーツです。

今は遠く離れて暮らしています。
しかし、故郷の写真一枚で吸い寄せられるように、
和紙に落とした墨のように想いはにじみます。

今日は妻が帰ってきます。
いろんな事情を抱えて妻が帰ってきます。

あなたこそ まんまで迎え 二人きり

2016年5月15日

コメント
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