故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

門前の小僧

2016-05-18 06:21:58 | よもやま話

昔は、ぶいぶい言わしてたのではないでしょうか。
迫力のあるお姉さんにお会いしました。
どのくらい昔かは問わないことにしましょう。
お姉さんから、100%のそば粉を買いました。
「打ってみます」と宣言もしました。


インターネットで、初心者用の蕎麦打ちを見ました。

そば粉 500g
熱湯  150cc
水    75cc

と出ていました。

この地域は、昔から手打ち蕎麦が有名です。
その流れなのか、ラーメンも手打ちと、店の前に掲げてあります。

今日のテーマは、「門前の小僧」です。
門前の小僧習わぬ経を読む。
平正見聞きして慣れていれば、知らず知らずのうちにそれを学び知るようになる。
と広辞苑に出ていました。

十割そばに挑戦しました。

十割そばは、水回しで8割が決まる。
先日、朝5時半から実演された蕎麦打ちを見学させていただきました。
新人は、こねから入り、出来るようになるまで3年かかると言われていました。
つなぎ(小麦粉)がない蕎麦打ちは、丁寧に水を回されていました。

ネットでは、初心者は熱湯を使えば、熱湯でグルテンが立つと紹介されていました。

ステンレスボール、すりこ木、まな板と包丁と、家にあるものを揃えました。
このステンレスボールでは、そば粉500gは無理と判断し、250gにしました。

熱湯を少しずつ入れてひたすら混ぜました。
30分ほどそれを繰り返しました。
水がまんべんに回ったのか半信半疑でした。
粉が、熱湯(段々冷めてくる)で温かくなってくるのを感じ乍ら混ぜました。
これ以上変わらないくらい混ぜて、今度は水でした。
少しずつ少しずつ水を入れまた混ぜました。

妻が来て、「今日は蕎麦の用意かしら、それともそばがきかしら」と聞きます。
むっとしながら、「そば」と答えました。
自分でも半信半疑でした。「聞くなよ」は言葉にしませんでした。

約1時間だったか(よく覚えていません)、
粉がしんなりとして来て、ぼそぼそとしてきました。
蕎麦打ちの実演で見た通りの感じでした。

あれれ、これは何とかなるかもしれないと感じました。

いよいよと、まとめてみたところ粘土状になるではありませんか。
それから、こねること150回。実演会で教えられた通りやりました。

まな板は小さいので、出来た塊を4分割にしました。
4つのボールをラップでくるんで、いよいよ延ばしです。

最初親指で引き延ばすように、そしてすりこ木で押しました。
端が割れません。いやいや延びてくれました。
1mmくらいに薄くして、打ち粉を振って、生地を折って二枚に重ねました。

今度は、切りです。
木製の定規はありませんから、包丁が届く範囲で切りました。
少々短くなったって気になりませんでした。
出来たのがこれです。



そばに見えます。ぶつぶつ切れませんでした。つながっています。
丁寧に包丁ですくい皿にのせました。


今度は茹でです。熱湯に入れて2-3分。透き通って来たらあげる予定でした。
鍋の湯量が少なかったのか、麺の量が多かったのか、お湯の温度は急激に落ちたようです。
それでも沸騰し、待つこと2分。1本すくい上げて食べてみました。
おお、これは実演会のあと、販売場で食べたそばの味だ。


流水でよく揉んで器に盛ったのがこれです。
雰囲気が出ています。そばに見えました。


温かいおつゆでいただきました。
旨い。美味しいは次までとっておきましょう。

さっそく、東京の先輩に電話をしました。
ことの次第を伝えてもなかなか信じてはもらえないような感じも受けました。
今度来られた時、食べていただきますと伝えました。
実は、またできるか不安でしたが。多分できるだろうくらいな感じです。

門前の小僧習わぬ経を読む。

見ることは、とても大事です。
何がポイントなのか聞くことも大切です。
何よりも、どうしてと興味を持つことが一番のポイントです。

やりました。十割そばをそれなりに打てました。
かつて、挑戦しましたがそばがきにしかなりませんでした。
私が我流でやったものは、すべて間違いでした。
本で見るより、生で見るのが一番でした。

蕎麦打ちは なにより大事 水回し

2016年5月18日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする