この方も描かせてくださいました。
割とよく描けました。
線がすすっと決まりました。
お渡ししたとき、喜んでくださいました。
恩師が亡くなられたと聞きました。
ご主人を亡くされて、ほどなく体調を崩されました。
娘さんの住まれる東京に行かれたと聞きました。
連れ合いを亡くして、元気を無くされる方と、
重石が取れたように元気になられる方と、
色々です。
ご主人がどうこうというより、その人の生き方に違いがあるように思います。
歳を重ねてから、連れ合いに先立たれるのは辛いものがあるでしょう。
今日のテーマは、「妻が帰ってきた」です。
解放された日々が、もう終わりと思うか、
やっと帰ってきてくれたと思うか、
人それぞれです。
故郷に帰っても、錦旗で迎えてもらえる訳ではありません。
故郷には、故郷の事情があります。
歳をとられたお母さんの具合が悪くなれば、
看病で帰ってくるわけにはいかないでしょう。
それは、妻と一緒になった時からの暗黙の了解です。
帰って来られることが、嬉しい。
現状維持がまだ続けられるということです。
歳の順番とは限りません。
何があっても不思議ではない年齢です。
思えば、一日がとても大切とも感じます。
妻は、お母さんと話せました。
それより、お互いの元気な顔を見ることができました。
何よりです。
妻はどこにいても、よく寝られるのでしょう。
私は、妻の寝顔を見て安心するのです。
冒頭の絵の表情は、時代物の顔です。
いろんなことがあったことでしょう。
あっけらかんと生きてこられたかもしれません。
人の表情には、人生が垣間見えることがあります。
それが少しでも表現出来た時は、素直に嬉しいと思います。
妻の「いいじゃない」を待つまでもなく、心密かに「やった」です。
ありがとう 素直に言える 言えるうち
2016年5月16日