自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

久々、ワタ(靭皮)紙づくり(1)

2022-02-01 | 野草紙

昨年試行錯誤を繰り返して,実用に耐えるコットン紙をつくれるまでになりました。その道のりについては,ハードディスクのトラブルのために画像データが取り出せなくなり,詳述することができません。今のところはわたしの頭に記憶として刻まれているだけです。

ところで最近になって,コットンで紙をつくるのでなくワタの靭皮繊維を材料に紙漉きをしたくなりました。ワタの茎は最後には木質化して木のようになります。それで,ワタの木と呼びます。ナスの木という表現と似ています。草にもかかわらず木の特徴とそっくりになり,外側には丈夫な靭皮が成長します。

その繊維を集めて紙料にしようというわけです。もう何年も前にそれから紙を作った経験があります。もちろん紙ができました。今回は前より上質の紙をつくりたいと思うのです。それも最終的にはA4サイズのものができたらいうことなしです。

知人が田でコットンを栽培しています。1月はその茎を処分する時期です。それを焼却するのはもったいないので,ほんの一部もらい受けました。洋綿と和綿の両方です。

茎から靭皮を剥ぎます。繊維はとくべつ強い感じはしませんが,ある程度は強さが感じられるといった程度です。なお,洋綿と和綿の違いはわたしにはわかりません。わからないながらも,念のため別々に扱うことにしました。下写真は洋綿の木です。ワタはオクラやトロロアオイと同じアオイ科に属する植物です。皮を剥いだときの様子が似通っています。

 

こんなに集まりました。

 

束にしました。

 

表皮が付いたままなのですが,これを取り除くのは手間のいる作業になるのでこのまま煮ることにします。煮終わってから除去すればよいでしょう。

 


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