OZ.

Opened Zipper

無くしたPHSを捜すには

1997-12-16 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
日曜日、2階にある自分の部屋でゴロゴロしていたときのこと。

階下で父と母が何やら騒いでいます。
何だろう?と思って降りていくと、騒いでいたのは母。
『私の電話見なかった?』
『いやあー知らんよ、無くしたん?』
『見当たらんのよ』

母はNTTパーソナル契約のPHSを使っています。
私があげた・・・というかタダでもらったモノですが。
その時にもらったのは、友人に『落ちてても誰も拾わない』とまで罵倒された101Uと言う端末。
その後、関西から取り寄せた203Sに番号を移して現在に至ります。

実は契約者は自分のままです。
基本料や通話料はもちろん母本人に払ってもらってますが。(そこまで孝行息子じゃないもの)
番号入れ替えのときに安くとか、故障したときなどに母が自分でショップやキャリアの支店へ行くはずがないとか、いくつかの理由があったのです。

PHSが無くなったってことは、キャリアへ連絡して停めてもらわないといけない。
契約者は自分だ。
連絡しないと・・・でも日曜日はわくわくコールもお休みだっけ。
困ったなあ・・・でも本当に無くなったのかな?

母は忘れ物名人で、よくスーパーにサイフを忘れてきたり、買い物したモノを袋ごと忘れてきたりしてくれます。
またどこかに置いてきたんじゃなかろうか。

『電話、どこで無くしたか見当つかないの?』
『分からーん』
『車の中は?』
『今捜したけど無い』

昨夜、姪っ子を乗せたときに電話を貸して遊ばせていたそうですが、車から降りるときに返してもらったはずだと言い張ります。
じゃあ、家の中のどこかに転がっているに違いない。

『電話してみようか』
『どこに?』
『お母さんのPHSに』
『・・・あ、なるほど』
『内線の4番だったよね』
『・・・忘れた』
『・・・』

家のPHSはホームステーションという接続装置に登録し、コードレス電話の子機として使用しているのです。
7台まで登録できるので、調子に乗ってタダ配りしているPHSをもらって子機にしました。
私と母が使っているPHS以外にもキッチンやリビング、2階、風呂の前、そしてトイレにまで置いて使っています。
これまで我が家にはコードレスフォンがなかったので、大変便利だと好評です。

母のPHSは内線4番として登録していたので、内線通話で呼び出してみました。
・・・ピリリッ ピリリッ
・・・ピリリッ ピリリッ
おお、鳴ってる鳴ってる。
呼出音はリビングから聞こえてきます。
行ってみると、なんとゴミ箱から聞こえていました。
中を調べるとあっさり出てきました、母のPHS。

もし外で無くしたのならPHSの番号にかけて、親切な人が拾ってくれるのを祈るしかないなと思っていたんですが、家の中で良かった。
しかし、どうしてゴミ箱の中に?

(写真は再現画像です・・・ウチのゴミ箱はもっと汚いの)

熊の皿をもらう

1997-12-15 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
今日もクマですが・・・

私はいつも日本石油のガソリンスタンドで車の燃料(軽油)を給油しています。
なぜいつも日本石油かというと、日石ONE-UPカードを持っているから。
会社の団体割引か何かのお陰で、大分では比較的安いようなんです。
(日石Enaカードも持ってたりしますが、スタンドでは使ってません)

現金で払うのが面倒なので、いつもカードを使っています。
なので、燃料が底をつきそうになっても他のガソリンスタンドには目もくれずにNISSEKIのマークを求めてさまよい続けるのです。

最近、よく利用しているのは日本石油の吉伴(よしばん)グループのSS。
今よしばんでは『お楽しみスタンプラリー』というキャンペーンをやっています。
ガソリン・軽油10リッター毎にスタンプを1個押してくれます。
スタンプシートがいっぱいになる(20個)と、景品がもらえるというものです。
景品には4種類あって、その中から選ぶことができます。

1.クラッシーベア スープ&カレー皿 5枚組み
2.キッチントリオ(せんぬき・万能はさみ・ペティーナイフ)
3.ヴィンセント・ヴァレンチノ キャリーバッグ
4.スーパートップ 600g

私は1回に50リッター程度給油するので、4回行けばシートがいっぱいになる計算です。
只なら何でももらう貧乏性の私、お皿でももらっておこうかな。

しかし最後の洗剤を見て、ちょっと気が抜けました。
この洗剤は、高く見積もってもせいぜい500円でしょうか。
プレゼント用に大量に購入して、仕入値は結構安いはずです。
じゃあ、このお皿も同程度の値段のはず。
5枚組みだから1枚100円程度・・・プラスチックか?

洗剤もらった方が堅実かなあ・・・などと思いつつも、ものは試しということでシートがいっぱいになったときにお皿をもらいました。
意外にも箱はずっしりと重くて、開けてみるとお皿はプラスチックではなく陶器でした。
おお、マトモな皿だ。
お客さんに出せる皿じゃないですが、姪っ子たちに喜んでもらえるかも。
お金をかけない対姪っ子戦略だなあ・・・(そんなことで喜ぶと思ったら甘い甘い)

しかしこのお皿セットは母に奪われてしまいました。
仕方なくまた1からスタンプを押してもらって、昨夜ようやく2セット目をゲットしました。
以前、毎月ナビドラに行っていた頃は月に2000kmくらい走っていました。
あの頃なら月にスタンプが25個は押してもらえたはず。
しかし今ではすっかりヤキが回っているので、2ヶ月くらいかかってしまいました。
やれやれ。

で、このクマですが、TAKARAのキャラクタのようです。
私はこの方面にはあまり詳しくないのですが、景品として(たぶん)大量放出されていることや、洗剤と同程度の値段だと思われるので、おそらく売れなかったキャラクタ商品なのかなあ、と考えています。
可哀相に。
(と、売れなかったキャラだと勝手に決め込んで同情する私)

友人からONE-UPカードではスタンプは押してもらえないんじゃないかという指摘がありました。
私はA店でスタンプシートをもらいましたが、確かにB店でシートを出しても断られたことがあります。
『すいません、このカードはかなり割り引きして安くなってますし、ウチには手数料しか入らないんで・・・』
と言った感じでスタンドのおっちゃんの泣きが入ったので、諦めました。
以来、A店でしか給油していません。
本当はONE-UPカードでは使えないのかも知れないですね。
A店の場合は店長の方針か、はたまた店員が知らないだけなのか・・・

ポストペットを試す

1997-12-14 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
最近、ポストペットというものを使っています。
メールソフトですが、特徴はウインドウ内で暮らしているペットがメールを運んでくれる点です。
以前、雑誌で紹介されているのを読んだことがあったのですが、その時は『しょうもない』と思って無視していました。

先日、会社の先輩が『FMVファミリー』という雑誌を見せてくれました。
こんなマイナー機種の雑誌もあるんだなあ、と自分もFMV-BIBLOを使っているくせに感心しながら、パラパラとめくっていました。
中に4ページ程のマンガ記事があり、何かソフトを紹介しているようでした。
文字を追うよりはマンガの方が楽なので、ちょっと読んでみました。
その記事がポストペットを紹介していたのです。

『ああ、そういやこんなメールソフトがあるっての読んだことがあるな』
と思いながら見ていたのですが、このマンガがなかなが良い味を出していて、『試しにポストペットを使ってみるか』という気持ちになりました。
雑誌付録のCD-ROMにポストペットの体験版がついていたので、早速インストール。

初回起動時にセットアップ画面が表示されます。
ここでネットワークの設定をしてから、ペットの設定。
クマ、ウサギ、カメ、ネコの4種類からペットを選び、性別を選んで名前を決めます。
なぜかピンク色をしていて無気味ですがクマを選択し、私のミドルネームである『へるにあーの』を名付けました。

セットアップが終わると、ペットの部屋が出現。
へるにあーのはウロウロ動き回って、『疾風(かぜ)のように何か思いつ』いたり、『だらだら』したり『飄々と遊んで』いたり・・・
いつももそもそ動き回っているので、見ていて飽きないですね。
おやつをあげたり、身体を洗ってやったりして、構ってあげています。

ポストペットでは、メールを書いてペットに渡すとペットが自分で配達してくれます。
メールを書くと画面内のポストに封書が現れ、ペットがそれを受け取ってドアから出て行きます。
メールの送信先もポストペットの場合は、受信されたときに相手のペットの部屋に登場。
ドアから入ってきて、テーブルに封書を置きます。
しばらくウロウロしたあとで、またドアから出て帰っていきます。

実はこのときに自動的に相手から自分宛てのメールが書かれています。
これは『ひみつ日記』というタイトルで、自分のペットが相手のところでの出来事を書いたという内容です。
ペットを送り返す手段として、こういう仕組みになっているようですが、この日記がなかなか面白い。

ポストペットを使っている、と言っていた友人にメールを送ってみました。
へるにあーのがメールを持ってドアから出て行きます。
部屋は無人になってしまいました。
『へるにあーのはおつかいに行っています』
・・・寂しいです。
(うーん、マンガに描いてあった通りだ)

メールの相手がポストペットで受信しないと、ペットは帰ってきません。
また相手がポストペットでなかった場合も、ペットはネット上をさまようのだそうです。
しかしメールを送ってから、半日から1日経つと戻ってくるのだとか。
(相手がポストペットでない場合は、ペットでなくポストマンというロボットにメールを渡せば大丈夫)

私の場合ですが、初めてのおつかいでへるにあーのは翌日まで戻ってきませんでした。
いきなりメールアドレスを間違えて送り出してしまっていたのです。
無事に帰ってきてくれて良かった。
(でも、もしかしたら彼の幸福度は下がったのかも知れません)

ペットが勝手にメールを書いて出したりするという、メールソフトとしてはとんでもないモノですが、面白いです。
メールソフトと思わない方が良いかも知れないですね。
メールの機能を利用したペット育成ソフトといった感じでしょうか。
他のペットと交流できるってのは楽しいですよ。

仲の良い友達には、ペットが勝手にメールを出したりすることもあるのだとか。
へるにあーのにはクーというネコの友人がいるんですが、早く自分でメールを書くくらいに仲良くなってもらいたいものです。

FMVファミリー (1997 No.11) 980
『ゲームの素人』久住昌之

オルルド王国で暮らしていく

1997-12-13 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
私宛てに封書が届きました。
差出人はリバーヒルソフト。
ちょっと前に紹介したプレイステーション用ゲーム、『ワールド・ネバーランド』を制作した会社です。

そうえいば、ユーザ登録はがきを送ったんでした。
何か特典があったような気もしたけど、忘れていました。

中身は・・・まずオルルド王国のグリーンカード。
キャッシュカードタイプですが・・・うーん、一体何の役に立つんだろう?
(↑それ言っちゃダメ)
まあ、これはご愛敬ですね。

私はプレイステーション・クラブというのに入会しています。
年4回(来年から年6回)体験版や情報を収録した『プレプレ』というCD-ROMが送られてきます。
(プレイステーション・プレビューの意味らしい)
しかしこのクラブの会員証も同様で、やっぱり何の役に立つのか不明です。
イベント会場でも会員証をチェックしてないらしいしなあ・・・謎だ。

他にはオルルド王国ニュースという新聞が。
『ワールド・ネバーランド』で国王になる方法とか、沢山のプレイヤーの体験談、開発者インタビューなどなど。
これがなかなか良くできていて、楽しいです。
気に入ったのはマンガ。
実際にプレイした漫画家が描いたようですが、『そうそう、俺もそこでハマったっけ』などと共感できるところが多くて、不覚にもウケしまいました。

このゲーム、移住(プレイ開始)してからしばらくは、なかなか自分の家に帰れないんですよね。
王国の地図はあるし、その地図上で自分の家がどこかは記されています。
現在位置も分かる。
でも家に帰れない。

道のつながりが分かりにくいし、住宅街は似たような雰囲気で区別がつかないんです。
まあ現実の生活を考えると、いきなり知らない国へ移住して『今日からここがあなたの家です』と言われて地図を渡されても、地理を把握するまでは道に迷うでしょうね。
そう考えると『リアル』と言えないこともないですが・・・
お陰で最初の数日は、王国内を走り回るだけで過ぎていきました。
(数日といっても王国での数日なんで、20分くらいですが)

数年暮らしている内には、地名も覚えていきます。
可愛い女の子を見つけたら、早速住所を聞き出します。
『どこに住んでるの?』
『ミナト北よ』
そうかあそこだな、と分かって家まで押しかけたり。

たまに質問しても『そんなこと聞いてどうするの』と言われ、教えてもらえないこともありますが。
何故か嫌われているようですが、ここで挫けてはいけません。
教えてくれるまで、相手を呼び止めては質問、呼び止めては質問の繰り返し。
(プレイヤーキャラクタのストレスは溜まりまくって真っ赤になりますが)
そのうち根負けして教えてくれます。
(でも現実だったら、めちゃめちゃ嫌われるよな、コレ)

他には『オルルド王国公式サイト』の紹介なんてのもありました。
入国者(登録ユーザ)しか利用できない機能なんてのもあるようです。
認証用のユーザIDとパスワードが書かれていました。
プレイヤー同士の交流もあって、こういう企画は良いですね。
NIFTY-Serveのプレイステーション会議室でも、かなり盛り上がってますし。

このページに私が『ワールド・ネバーランド』をプレイしていると書いた話を読んだ会社の先輩から、『ウルティマ・オンライン』へのお誘いを受けています。
男のくせに、黒髪のポニーテイルの女性となってYukikoと名乗り、異世界をさまよっているそうです。
一緒に冒険してくれる人募集中だそうで。
面白そうだな、とは思うのですが・・・いかんせんマシン環境が貧弱で快適なプレイは望めないし、電話代を考えるとテレホーダイですが、その時間は寝ていたいし。
お金と時間の都合がつきそうにないです。

当面はオルルド王国でのんびり暮らすことにします。

梅干の種の中を喰う

1997-12-12 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
昨日の、切り取った扁桃腺のような梅干しを食べた後の図。
当然、種が残ります。

私は子供の頃から、梅干しの種の中の白い部分を食べるのが好きでした。
冷静に考えると、それほど美味しい訳ではないのです。
しかし種の中まで食べられるというのは、何だか得した気分になるじゃないですか。
しかし、そのごちそうにありつくには種を割らなければいけません。

小さい梅干しだったら、奥歯でガツンと一発で種を砕いてやります。
しかしこれ程大きな梅の種となると・・・ためらいます。
これだけ堅い種を歯でかみ砕くとしたら、奥歯から頭蓋骨を振動が伝わって脳髄に激しい衝撃波が送られるでしょう。

堅いせんべいを噛むのとは、レベルが違います。
あれは食べることを前提に作られていますから。

いかにも堅そうな種を前に、しばし悩む自分。
脳髄への振動は避けたい。
でも、あの白い部分を手に入れる喜びも捨て難い。
どうしよう。
どうしよう。

あ、こすってらっしゃる。
風呂場の黒ずみはカビなのに。
どうしよう。
伝えたい。
おせっかい。
でも。
ピンポーン。
こんにちは。

などと頭の中で古いCFが再生された後に、踏ん切りがつきました。
えいやっと。
ばき。

予想よりもあっさりと種は砕けて、無事にごちそうを手に入れました。
でもやっぱりちょっと脳髄がしびれて良い感じ。
病み付きになりそうです。

種の中まで味が沁みているのには、ちょっと感動しました。
さすが高橋家の梅干し。

扁桃腺切除手術

1997-12-11 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
今、私の姪っ子2号であるナツミちゃんは県立病院に入院しています。
扁桃腺とアデノイドを取る手術を受けたのです。

先日、見舞いに行ったんですが、手術の翌日なのでちょっと元気がありませんでした。
その前の夜は一晩中泣きつづけていて、周囲の入院患者さん達の涙を誘ったとか。
ナツミちゃん、まだ2歳ですからね。

私はと言えば、県立病院で3ヶ月ちょっと生活していたことがあるので、とても懐かしい気持ちでいっぱいでした。
病棟にやって来て、すっかり落ち着いちゃってる人は珍しかったかも知れません。

実は私も子供の頃、扁桃腺を取る手術をしたことがあります。
たしか小学校3年生くらいの夏休みで、2週間入院しました。
(あれが初めての入院経験でした)

夏海ちゃんは全身麻酔して一度に全部取ってしまったそうですが、私の場合は違いました。
20年くらい前の話なんで、手術のやり方も変わってきているのかも知れないですね。
手術は2回に分けて行われました。
まず左の扁桃腺を取り、1週間後に右の扁桃腺を取って、さらに1週間後に退院というコースでした。

さて、その手術の方法ですが。
診察室のようなところへ連れて行かれて、普通の椅子に座りました。
医師が私にトレイを渡します。

『これ、持ってて』
『はあ・・・』
『口開けて』
『んがあ』
『麻酔するよ』
『んあ』

麻酔は局部麻酔だったのですが、注射ではなく薬を扁桃腺とその周囲に塗っていたような記憶があります。
数分経ってから、手術の開始。
メスを私ののどに突っ込んで、なにやらごそごそ。
どうも扁桃腺を切り取っているようです。

感触はあるのですが、もちろん麻酔のお陰で痛みはありません。
しかしその感触がなかなか気持ち悪い。
何といっても自分の身体の一部を切り取ってるんですからね。

しばらくして、私の口からトレイの上に赤黒い物体が転がり出てきました。

『はい、終わったよ』
『あー』

トレイの上には梅干しが転がっていました。
しかしよく見ると、切り取られた扁桃腺だったのです。
とてもシュールな感じ。

写真は高橋家の梅干し。(どこだそりゃ)
味は最高です。

眼球を接写する

1997-12-10 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
またしても倒れてしまった病弱な私。
暇なので、過去のカレンダーに書いたコメントを読み返したりしていました。

最初の頃って、写真にちょっとキャプション付けてただけなんです。
それがだんだん長くなって、気が付けば100行書いてしまってますね。
書き始めると長くなる質ですから。

ホームページの作成を始めてから、もうすぐ4ヶ月。
飽きっぽい割には続いていますが、いつまで続くのかなあ・・・
写真は初めてデジカメで撮影した画像のひとつ。
しょうもないもん、撮ってたんですねえ。

お、今日は短いな。

ジェイムズ・パトリック・ホーガン

1997-12-09 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
ようやく読み終えました、『内なる宇宙』。

これを読むために、前3作を読み直しました。
風邪で倒れていたときから少しずつ読み始めて、やっと新作の『内なる宇宙』に突入。
先日の出張の移動時に、かなり読み進むことができました。
(往路は気分が悪かったので、主に復路でしたが)

どんな話だったかと言うと、内宇宙といっても精神内部の宇宙ではなく、もちろん地球空洞説でもなく、コンピュータ内部に生じた世界をテーマにしたお話でした。
コンピュータが知性を持つという話ではありません。
攻殻機動隊にもあったような、コンピュータネットワークに生じた知性でもなく。

感想は『ホーガンだなあ』でした。
面白いです。
登場人物たちのアイデアで窮地を脱する展開も好き。
ただジェイムズ・P・ホーガンの初期の作品と比べると、ちょっとパワーが落ちたかな?という気がしないでもないです。
古い言葉ですが『センス・オブ・ワンダー』を感じる量がちょっと少なくなったというか・・・
SFで一番大事なのは、やっぱり『センス・オブ・ワンダー』だと思っていますから。

今回はコンピュータ内部に生じた世界の話でしたが、コンピュータが知性を持つというテーマの話もホーガンは書いています。
『未来の二つの顔』という小説。
これもオススメです。(といってもホーガンの小説はすべてオススメなんですが)

しかし、仕事でコンピュータ(といってもパソコンですが)をいじっている自分には、とても知性を持つまで進歩するとは思えないです。
『コンピュータって頭悪いなあ』と思うことが多いですからね。
(実際にはソフトウェアを作ったエンジニアやプログラマが頭悪いことが多いんですが)

人工知能やニューラル・ネットワーク使っても、せいぜい『がんばれ!森川君2号』みたいなゲーム作るのが関の山なんじゃないか?と思ってしまいます。
(大好きですが)
電気羊の夢を見ろとは言いませんが、コンピュータはいつか本当に自分で考えることができるようになるんでしょうか。
ホーガンの小説を読んで『これがセンス・オブ・ワンダーだ』って叫んでくれるようなSF好きのコンピュータを希望。

写真は、会社で私の向かいの席にいるボスのモニタの上。
なぜ彼がここで力こぶを見せているのかは不明です。

孤独な徹夜仕事

1997-12-08 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
12月7日、日曜日の24時。
まさかこの時間を会社で過ごすとは思いませんでした。

私の勤めている会社は、残業するのが当たり前という歪んだ雰囲気があります。
俺の定時は22時だ、なんて言う人もざらです。
そんな中で、元々病弱な上に歳をとって無理できなくなった私は、最近はさっさと定時退社しています。

しかし3日間の洗脳研修に時間を奪われて仕事が進まず、土日は出勤するハメに。
現在開発しているアプリケーションを、7日中にあるレベルまで仕上げなければならなかったのです。
夕方には目処がついたので、20時くらいには帰れるかな?と思っていましたが、甘い甘い。
気がついたら、日付が変わろうとしています。

ごくまれにですが、月曜日の朝、出社すると私服の集団が居たりします。
『あらら、私服で会社来てるわ』
などと思いつつよく見ると、皆が焦燥しきった顔。
不精ヒゲも伸びてたりします。
日曜日に休日出勤したけど、結局終わらずに月曜の朝を迎えたプロジェクトの人達です。

あんな事態だけは避けたい。
何といっても今日は一人で作業しているので、徹夜なんかしたら寂しくて倒れそうです。(さびしんぼう)

さあ、果たして何時に退社できるのでしょうか?

モノを無くすタイミング

1997-12-07 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
2日間ほど行方不明だった鍵は、夜中に鞄から手帳を取出そうとしていたときに、転がり出てきました。

モノが無くなるときって、どうして『よりによってこんなときに』というタイミングなんでしょうか。
しかも、ついさっき手にしていたのに、どこを捜しても見当たらない。
絶対にこの辺りにあるはずだと思って、全てのものをひっくり返して捜しても見つからない。

どこか捜していない場所、見落としている場所があるはず。
でも、それがどこなのか分からない。
時間がどんどん経っていき、もう出発しなければならない。
これ以上捜している時間はない。
でもこれがないと出かけられない。
焦って焦ってパニック状態になり、もう冷静に考えることはできなくなってしまう。
それが水曜日の朝に、鍵を無くしたときの自分。

ところが見つかるときって、あっさりしてます。
捜していた訳ではないのですが、鞄をゴソゴソやっていると、チャリっと出てきました。
これが木曜日の夜中(というよりも金曜日の未明)。

どうしてあのとき、見つけることができなかったんだろう?
不思議だ。
絶対に4次元の世界へ消えたものと思っていたのに。

ホームアンテナ収集家への道

1997-12-06 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
昨夜、洗脳研修ツアーから無事に帰宅すると、私宛てに小荷物が届いていました。
差出人はNTTパーソナル九州。
このサイズは・・・ホームアンテナに違いない。

ホームアンテナとは?・・・PHSの電波を中継するものだと思ってください。
(正確にはちょっとしくみが違うんですが)

包みを開けてみると、やはりホームアンテナ(HA-2S)が出てきました。
NTTパーソナル九州では『MYアンテナキャンペーン』というのをやっています。
契約者に限りますが、毎月100名にホームアンテナが当たるというものです。
私は3回線契約しているので、キャンペーン開始から毎月3枚応募しつづけていました。
地道な努力がようやく実って、ついに当選。
ありがとう、NTTパーソナル九州。

しかしNTTパーソナルの他の地域事業者では新規加入者には無料で配っているところもあるので、比較するとちょっと見劣りしちゃいますね。
特に関西では、かなり以前からホームアンテナを配布しています。
(私も2台ほどいただきました)

回線を使ってもらわないとお金が入らないのですから、電波が届かなくては意味が無い。
ホームアンテナがあれば使えるのなら無料で差し上げます、というスタンスだそうで。(さすが関西の商人)
最近はアステルのパワーアンテナに対抗して、関西以外の地域事業者もホームアンテナの無料配布を始めています。
(新規加入者だけのようですが)

こうして今回手に入れたものを含めると、ホームアンテナは7台目です。
最初は家で使うためにPHSと同時購入し、次に新機種が出たので会社で使うために手に入れ、只でもらえるからといただき、ついでにもう1台いただき、また新機種が出たし安いからと買い、それが値下がりしたのでまた買い・・・

でも全てを自分で使っている訳ではありません。
2台は母専用として自宅と会社に置いてあります。
残りは自宅用、会社用、出先用、モバイル用として使っています。
(ホームアンテナには複数台のPHSが登録できるのですが、同時に回線を使用できるのは1台だけなので、自宅には母用と自分用の2台があるのです)

今使っているPHS自体にはホームアンテナは3台までしか登録できません。
まあ、3台も登録できれば十分なんですが・・・とりあえず自宅と会社で使えれば問題ないですから。
しかし今度発売される新機種311M(モトローラ製のスタータックデザインのPHS)に機種変更するつもりなのですが、これがホームアンテナ1台にしか登録できないのです。

するとどうなるか?
会社へ行く度に、自宅へ戻る度に、ホームアンテナに登録し直す必要があるのです。
簡易登録モードがあると言っても、それは面倒だ。
モトローラさん、発売までに考え直して3台まで登録できるようにしてくれないかなあ。
イヤフォンマイク端子が無いのは我慢しますから・・・
(でも結局買うに違いない)

あ、そうだ、12月になったんだった、まだキャンペーンは続いているんですよね。
今月分をまた3通、応募しないと。
(これ以上手に入れて何に使うんだ?)

※私は廃人ではありません。

ナポレオンはクイーンによろめく

1997-12-05 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
ついに3日間の洗脳研修の最終日。
今日の教育が終われば、解放してもらえるはずです。

これまでの2日間、研修は17時30分に終わっています。
夕食は18時30分から。
そして風呂に入ってしまうと、後はやることが無くなってしまいます。

これまでの2晩、我々は一体何をして過ごしていたのでしょうか?
普通なら酒盛り、あるいはマージャンでしょう。
ところが一筋縄ではいかない我々。
何を思ったか、夜遅くまでトランプをして過ごしていたのでした。

まず最初は7並べ。
これはカードが全て揃っているか確認する意味も含んでいます。
最初は普通の7並べ、ただし地球周り有りモードです。
すぐに飽きてしまったので、ちょっとルールを変えました。
カードを全て配った後、一番勝った人が一番負けた人のカードを1枚引きます。
そのカードの数字から並べるというルールの『*並べ』。

『よし、やってみるか』
『これだっ』
『・・・2だ』

いきなり2からスタート。
それでも地球周りは有りなので、1が出たら13(K)からしか出せなくなります。
これはキビシかったなあ。

しばらく『*並べ』を楽しんだ後、私がナポレオンをしようと提案。
しかし誰もルールを知らないので、その場で講習を行って叩き込みました。
ビールの回った脳にはちょっと酷なゲームですが、面白いのは保証付き。

各マークの10、J、Q,K,Aの合計20枚を、できるだけ沢山集めるゲームです。
自分の味方が誰なのか分からない、あの緊張感が好きです。

ルールを説明していると、『そんなの複雑すぎる』と文句を言われましたが、ゲームを始めるとすぐに皆が夢中になりました。
思うドツボ。

でもやっていて不安になったのは、自分の教えてるルールってもしかしたらローカル・ルールなんじゃなかろうか?という点です。
『1回目はセイム2は無効』とか『よろめきクイーン』とか『オールマイティと正ジャック、裏ジャックにはセイム2は無効』とか『ジョーカーが入っていたらセイム2は無効』とか・・・セイム2対策っぽいのが多いな。

一度ちゃんとしたトランプのルールブックか何かで確認しないといけませんね。

折尾で降りる

1997-12-04 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
昨日は散々な一日でした。
どれだけ辛かったか、まあ聞いてください。

まず朝、家を出ようとしたら鍵がありません。
車のリモコンキーのキーホルダーに、自宅と車のキーを付けていたのですが、いくら捜しても見当たらない。
出張の荷物をすべてひっくり返して取出しても、出てこない。
鞄の中にもない。
上着のポケットにも、パンツのポケットにも、フィールドジャケットのポケットにも無い。

見つからないものはしょうがない。
諦めて対策を考え始めました。

車のキーはスペアがあるので大丈夫、会社までは行ける。
問題は家の鍵、これはスペアは置いていない。
父も母もとっくに会社へ行っている。
しかし母は車で2分くらいのすぐ近くの家具屋さんへ手伝いに行っているだけです。
母のPHSへ連絡して、家に鍵をかけてもらうようお願いする作戦を思い付きました。
早速、電話してみます。
電源切ってないだろうなあ・・・と心配したけど、大丈夫みたいだ、呼出音が鳴っています。
しかしいつまで経っても応答しない。
ん?この呼出音は電話から聞こえてんじゃないぞ?
PHSの呼び出し音は、寝室から聞こえていました。
母はPHS置いて出かけていたのでした。

電話連絡は諦めて、家に鍵をかけずに出発。
途中で家具屋さんに寄って、母に鍵をかけてくれと伝えてから会社へ行きました。

会社で、一緒に教育出張へ行く同期の連中と合流。
タクシーに乗って駅まで移動し、昼食のサンドイッチを購入して特急電車に乗り込みました。
他の皆は乗車券を購入したのですが、私は会社でチケットをもらっていました。
指定席も取れたんですが、面倒なのでそのまま乗ることに。
これが次なる失敗の原因になろうとは、一体誰が想像できたでしょうか。

どうせ空いてるだろうから、皆の指定席のそばに陣取っておいて、車掌さんが来たらこの席ください攻撃しようか、と大甘な計画を持っていました。
しかしいざ列車に乗り込んでみると、結構混雑しています。
諦めて私だけ自由席車両へ移動しました。

自由席で空席を見つけて座り、持ってきた本を読み始めました。
(ジェイムズ・P・ホーガンの『内なる宇宙』です、まだ読み終えてなかった)
さて、朝バタバタしたため精神的に不安定な状態でした。
そのためか、だんだん気分が悪くなってきます。
元々乗り物酔いしやすい質なので、しばらく経つとぐったりした状態に。

ふと気がつくと、駅に停車していたようです。
すぐに出発して、移動し始めました。
窓の外を横を流れていくホームの駅名が見えました。
『おりお』
え?
目的地は福間ですが、特急は止まらないので途中の駅で乗り換えることになっていました。
その駅が確か折尾。
あっと言う間に折尾駅は後方へ飛び去っていきました。
・・・降りそこねた?(その通り)

乗り過ごしたものは仕方ない。
次の駅で降りて、逆方向のに乗れば良いんだ。
しかし『次は終点、博多駅』というメッセージが表示され、到着予定時刻は30分も後です。
ムゴイ。

折尾駅で降りたはずの同期の友達の携帯電話にコール。
しかし『こちらはNTTドコモです、この電話番号は現在使用されておりません・・・』という無情なメッセージが。
あのやろう、携帯電話変えやがったな。

もうひとりの携帯電話の番号は知らないので、別の奴のPHSへコール。
呼出音が鳴って鳴って鳴って・・・出ない。
鞄の奥にでもしまいこんでるのか?(実は正解でした)

研修を行う施設へ連絡して、遅れることを伝えておこうと思い付きました。
俺って以外と冷静な奴だなあ・・・と思ったら連絡先を書いた紙がない。
どこだ?
そういえば駅へ向かうタクシーの中で友達に貸して・・・そのまま戻ってこなかったな。
連絡できない。

なす術が無くなったので、あきらめて博多まで旅行してきました。
博多駅でようやく友達と連絡がとれ『遅れるって伝えて』と伝言。
ちょっと遅刻するかも知れないけど、仕方ないでしょう。
すぐに逆方向行きの電車の時刻表を確認し、飛び乗りました。

福間駅に着いてすぐにタクシーに乗って施設へ移動。
お陰でなんとか遅刻はしませんでしたが、昼飯のサンドイッチは食べ損ないました。
その日は空腹なまま、教育を受講。
気分が悪いのに、何の因果かグループ討議の結果の発表者を任されてしまいます。
ということで、なんとも大変な日だったのです。

写真は食べ損なった昼飯のサンドイッチ。
宿泊する部屋に備え付けの冷蔵庫があったので、中に入れておいたのです。
つい今し方、私の夜食となって胃袋の中に消えて行きました。

行方不明だったキーは無事に発見されました。
鞄のポケットの奥底から転がり出てきました。
めでたしめでたし。

往復割引切符は回数券ではない

1997-12-03 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
昨夜はかなり気温が下がりました。
退社したのが22時過ぎでしたが、帰宅する途中で温度計を見ると3℃。
こりゃ寒い。

さて、今日から3日間は軟禁状態で社内教育受講です。
果たしてこのページの更新は無事に行われるんでしょうか?
教育の内容よりも、それが一番気がかりです。
もし更新されなかったら、不真面目に教育を受講した罰を受けて独房に叩き込まれたのだと思ってください。

ところで、今回の出張先は福間というところです。。
でも福間がどこなのか私は知りません。
小倉と博多の間のどこかだということだけは分かっていますが・・・

この出張の申請をしたときのこと。
JRで行くのですが、『駅すぱあと』というソフトで大分~福間を指定して調べると、折尾で乗り換えることになるらしい。
片道の運賃は5000円ちょっと。

出張先を福間と端末に入力して申請しようとすると、『その区間なら回数券を使いたまえ』という意味のメッセージが。
そうか回数券があるのか、と素直に回数券を請求。
よし、これでOKだな。

しかし申請してからよく考えてみると、回数券を使うことにしたのに交通費はそのままでした。
ぼったくり状態。
訂正しないといけないのかな?と確認すると、後清算すれば良いとのこと。
やはり返さないといけないのね。(当たり前だ)

ところが、ここでまた不安になる情報が。
『回数券って福岡往復のだから福間だと使えないかもよ』
そんなあ、途中下車するんだから勘弁してよ。

JRに電話して確認。
『大分~福間の往復だといくらですか?』
『通常だと9660円なので、大分~福岡の往復割引切符の方が7400円でオトクですよ。』
『会社に大分~福岡の回数券があるんですが、これは大分~福間でも使えますよね?』
『えー・・・福間は使えませんね』
なんですと?

福岡までの回数券だと、福岡市内の駅までしか使えないそうです。
回数券を使う場合は、福間からもう3駅先へ行ってから戻ることになるとか。
融通きかないなあ。
手前で降りる分には、君たちには損はないと思うぞ。

そして総務へ電話してJRとのやり取りを伝達。
『回数券、使えないそうですよ』
『そんなはずはないんですけど』
『回数券っていくらなんでしたっけ』
『往復で7400円です』
『え?薦められた往復割引切符も7400円ですよ』
『あ、ウチに置いてあるのは回数券じゃなくて、往復割引切符なんですよ』
なんですと?
それ早く言ってよ。

研修出張準備

1997-12-02 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
明日から3日間、12月3日~5日まで教育出張で福岡へ行きます。
中堅社員教育というもので、我々のような精神が弛みきった世代の連中を集め、会社のためにマシーンとなって働くように洗脳するツアーです。(大嘘)

まだ中堅という自覚に乏しい(というか無い)ため、面倒だなあ・・・というのが正直な気持ち。
ただでさえ仕事が切羽詰まっているこの時期に、どうして2泊3日で教育を受けねばならないのだろう。
しかも今日から気温がぐっと下がるらしいし、辛いなあ。

とはいえ、もっと早い時期に受ける機会はあったんですけどね。
こんな年末になってしまったのは、ひとえに私が逃げつづけたためです。

さてもう前日となり、私もようやく出張の覚悟を決めました。
今は何を持っていこうかな?などと考え始めまています。
毎日更新だけが取り柄の私のページですから、出張中も更新するつもりです。
ノートPCと通信カード、ACアダプタにデジカメと予備電池と・・・
お、何だか出張へ行くのがだんだん待ち遠しくなってきた、良い感じだ。

しかし肝心の教育の事前学習という課題には、まだ手をつけていないのでした。
いわゆる逃避。