OZ.

Opened Zipper

折尾で降りる

1997-12-04 12:00:00 | 旧 Opened Zipper
昨日は散々な一日でした。
どれだけ辛かったか、まあ聞いてください。

まず朝、家を出ようとしたら鍵がありません。
車のリモコンキーのキーホルダーに、自宅と車のキーを付けていたのですが、いくら捜しても見当たらない。
出張の荷物をすべてひっくり返して取出しても、出てこない。
鞄の中にもない。
上着のポケットにも、パンツのポケットにも、フィールドジャケットのポケットにも無い。

見つからないものはしょうがない。
諦めて対策を考え始めました。

車のキーはスペアがあるので大丈夫、会社までは行ける。
問題は家の鍵、これはスペアは置いていない。
父も母もとっくに会社へ行っている。
しかし母は車で2分くらいのすぐ近くの家具屋さんへ手伝いに行っているだけです。
母のPHSへ連絡して、家に鍵をかけてもらうようお願いする作戦を思い付きました。
早速、電話してみます。
電源切ってないだろうなあ・・・と心配したけど、大丈夫みたいだ、呼出音が鳴っています。
しかしいつまで経っても応答しない。
ん?この呼出音は電話から聞こえてんじゃないぞ?
PHSの呼び出し音は、寝室から聞こえていました。
母はPHS置いて出かけていたのでした。

電話連絡は諦めて、家に鍵をかけずに出発。
途中で家具屋さんに寄って、母に鍵をかけてくれと伝えてから会社へ行きました。

会社で、一緒に教育出張へ行く同期の連中と合流。
タクシーに乗って駅まで移動し、昼食のサンドイッチを購入して特急電車に乗り込みました。
他の皆は乗車券を購入したのですが、私は会社でチケットをもらっていました。
指定席も取れたんですが、面倒なのでそのまま乗ることに。
これが次なる失敗の原因になろうとは、一体誰が想像できたでしょうか。

どうせ空いてるだろうから、皆の指定席のそばに陣取っておいて、車掌さんが来たらこの席ください攻撃しようか、と大甘な計画を持っていました。
しかしいざ列車に乗り込んでみると、結構混雑しています。
諦めて私だけ自由席車両へ移動しました。

自由席で空席を見つけて座り、持ってきた本を読み始めました。
(ジェイムズ・P・ホーガンの『内なる宇宙』です、まだ読み終えてなかった)
さて、朝バタバタしたため精神的に不安定な状態でした。
そのためか、だんだん気分が悪くなってきます。
元々乗り物酔いしやすい質なので、しばらく経つとぐったりした状態に。

ふと気がつくと、駅に停車していたようです。
すぐに出発して、移動し始めました。
窓の外を横を流れていくホームの駅名が見えました。
『おりお』
え?
目的地は福間ですが、特急は止まらないので途中の駅で乗り換えることになっていました。
その駅が確か折尾。
あっと言う間に折尾駅は後方へ飛び去っていきました。
・・・降りそこねた?(その通り)

乗り過ごしたものは仕方ない。
次の駅で降りて、逆方向のに乗れば良いんだ。
しかし『次は終点、博多駅』というメッセージが表示され、到着予定時刻は30分も後です。
ムゴイ。

折尾駅で降りたはずの同期の友達の携帯電話にコール。
しかし『こちらはNTTドコモです、この電話番号は現在使用されておりません・・・』という無情なメッセージが。
あのやろう、携帯電話変えやがったな。

もうひとりの携帯電話の番号は知らないので、別の奴のPHSへコール。
呼出音が鳴って鳴って鳴って・・・出ない。
鞄の奥にでもしまいこんでるのか?(実は正解でした)

研修を行う施設へ連絡して、遅れることを伝えておこうと思い付きました。
俺って以外と冷静な奴だなあ・・・と思ったら連絡先を書いた紙がない。
どこだ?
そういえば駅へ向かうタクシーの中で友達に貸して・・・そのまま戻ってこなかったな。
連絡できない。

なす術が無くなったので、あきらめて博多まで旅行してきました。
博多駅でようやく友達と連絡がとれ『遅れるって伝えて』と伝言。
ちょっと遅刻するかも知れないけど、仕方ないでしょう。
すぐに逆方向行きの電車の時刻表を確認し、飛び乗りました。

福間駅に着いてすぐにタクシーに乗って施設へ移動。
お陰でなんとか遅刻はしませんでしたが、昼飯のサンドイッチは食べ損ないました。
その日は空腹なまま、教育を受講。
気分が悪いのに、何の因果かグループ討議の結果の発表者を任されてしまいます。
ということで、なんとも大変な日だったのです。

写真は食べ損なった昼飯のサンドイッチ。
宿泊する部屋に備え付けの冷蔵庫があったので、中に入れておいたのです。
つい今し方、私の夜食となって胃袋の中に消えて行きました。

行方不明だったキーは無事に発見されました。
鞄のポケットの奥底から転がり出てきました。
めでたしめでたし。

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