東南アジアのメコン川が大変

　中国・ミャンマー・ラオス・タイ・カンボジア・ベトナムの６カ国を流れるメコン川は延長４０２３㎞の大河です。
　チベット高原が源流で海に注ぐベトナムではメコンデルタとして水田などが出来ていました。
　上流の中国やラオスで水力発電や治水を目的に大量のダメを作って下流では水不足が心配されます。
　今回、問題になっているのは、ベトナムに流れ込む位置の上流で、カンボジア国内で中国の援助を受けてベトナムのデルタ地帯でなく、カンボジア国内に長さ１８０㎞の運河を作ってカンボジア国内で直接海に運河を接続しています。今後この運河の拡幅工事を行えば、メコンデルタのベトナムに川の水を流さないでカンボジア国内で直接海に放出されます。
　ナイル川での上流の国でダムを建設して問題が起きています。ヨーロッパの国々でも国際河川が流れていますが最上部では大きく高低差が有りますが、殆ど高低差が無いのでダムの建設は困難です。途中の国が海へ直接接続が出来ないのでトラブルは少ないと思います。
　中国とカンボジアが共同で運河の幅員を広げたら、ベトナムのデルタ地帯は悲惨な状態になります。