ウシ、かえる
この場合の正しい表現は「いいほうに切り替えられたら」で、マイナスに傾きそうな気分をプラスに切り替えるということです。以前、「息をふきかえらせた」という「プロフェッショナル 仕事の流儀」で聞いたナレーションについて書きましたが、正しくは「息を吹き返させた」でしたね。はい、皆さん、お気づきですか? 何とも妙な現象です。┐(´д`)г
「吹き返す」は他動詞であり、「かえる」ではありません。「生き返る」は自動詞で、「かえす」ではありません。「生き返る」の使役表現は「生き返らせる」ですが、「息を吹き返す」は「ふきかえす」であり、使役表現は「吹き返させる」です。「ふきかえる」ではありませんから「ふきかえらせる」とはなりません。放送業界の人たちは、「日本語で伝える」プロであるにもかかわらず、こんな簡単なことも区別できないのです。
「いいほうに切り返せたら」と言ったのはプロゴルファーの女性ですが、私は、これを聞いた瞬間、テレビに向かって「『切り替えられたら』だろっ!」と言いました。そして、そのとき、珍しくテロップが「切り替えられたら」と書かれていて、逆に、テロップの作業者でさえ気づく誤りなのに、これも広がりつつあるのか、「かえす」と「かえる」を区別できない人が増えているのだろうかと不安になりました。
単純に「切り替える」と言えばいいのなら恐らく「切り替える」と言えるのだろうと思いますが、可能や使役、受身といった表現にしようとした途端におかしくなるのです。「息を吹き返す」も、単純に「吹き返す」だったら「吹き返す」と言ったのでしょうけれど、使役表現だったから「息をふきかえらせた」になってしまった、というところでしょう。
でも、これってそんなに難しいことですか? 日本人なら特別に勉強しなくても言えるレベルではないですか? 日本人が日本語をうまく話せないなんて・・・なぜこんな事態になってしまったのでしょうか? ってな具合に嘆きつつ2009年もまた過ぎていくわけですが、これを読んでくださっている皆様、来年もどうか読んでやってくださいませ、お願いいたします。では、よいお年を。m(_ _)m
この場合の正しい表現は「いいほうに切り替えられたら」で、マイナスに傾きそうな気分をプラスに切り替えるということです。以前、「息をふきかえらせた」という「プロフェッショナル 仕事の流儀」で聞いたナレーションについて書きましたが、正しくは「息を吹き返させた」でしたね。はい、皆さん、お気づきですか? 何とも妙な現象です。┐(´д`)г
「吹き返す」は他動詞であり、「かえる」ではありません。「生き返る」は自動詞で、「かえす」ではありません。「生き返る」の使役表現は「生き返らせる」ですが、「息を吹き返す」は「ふきかえす」であり、使役表現は「吹き返させる」です。「ふきかえる」ではありませんから「ふきかえらせる」とはなりません。放送業界の人たちは、「日本語で伝える」プロであるにもかかわらず、こんな簡単なことも区別できないのです。
「いいほうに切り返せたら」と言ったのはプロゴルファーの女性ですが、私は、これを聞いた瞬間、テレビに向かって「『切り替えられたら』だろっ!」と言いました。そして、そのとき、珍しくテロップが「切り替えられたら」と書かれていて、逆に、テロップの作業者でさえ気づく誤りなのに、これも広がりつつあるのか、「かえす」と「かえる」を区別できない人が増えているのだろうかと不安になりました。
単純に「切り替える」と言えばいいのなら恐らく「切り替える」と言えるのだろうと思いますが、可能や使役、受身といった表現にしようとした途端におかしくなるのです。「息を吹き返す」も、単純に「吹き返す」だったら「吹き返す」と言ったのでしょうけれど、使役表現だったから「息をふきかえらせた」になってしまった、というところでしょう。
でも、これってそんなに難しいことですか? 日本人なら特別に勉強しなくても言えるレベルではないですか? 日本人が日本語をうまく話せないなんて・・・なぜこんな事態になってしまったのでしょうか? ってな具合に嘆きつつ2009年もまた過ぎていくわけですが、これを読んでくださっている皆様、来年もどうか読んでやってくださいませ、お願いいたします。では、よいお年を。m(_ _)m