日経新聞のWEBサイトを見ていたら、なるほど!と思う記事があった。
日経新聞(日経TRENDY):吉野家がお米サンド専門店 満腹感で男性リピーターも
ここ数年、JAを中心に「お米を食べよう!」という推進キャンペーンが、いろいろ展開されている。
昨年話題になった商品の一つに「ライスミルク」や、昨年暮れあたりから時折コンビニなどで目にするようになった「米麹ドリンク(「甘酒」の一種だと思われる)」が挙げられると思う。
ただ、これらの商品は一部の人たちから注目されることはあっても、市場として広がっていないという現実があると思う。
なぜならこれらの商品には「美容」というキャッチコピーが付いており、一部の女性の間でしか話題にならなかったからだ。
その一方で数年前は「糖質制限ダイエット」、昨年あたりからは「ケトン体ダイエット」など、お米など「穀物類=炭水化物」を制限したり食べないほうが、健康になる(あるいは、ダイエットになる)と話題になることが多くなってきているように感じてる。
このような「健康ブーム」が、さらに米離れを促進している背景となっているのでは?と、思うときがある。
そんな「健康ブーム」に対抗するかのような、「お米サンド」というファーストフード。
確かに、米飯を中心とした食事というのは、テーブルについて食べるというのが基本だ。
「何かをしながら、食べる」ということは、できない。
「おにぎり」という究極の「フィンガーフード(「手づかみで食べれる」とか「手でつまんで食べられる」という意味)もあるが、基本的には「お茶碗で食べる」のが、米飯の基本だろう。
そこに、「サンドイッチ」という新しい「お米のフィンガーフード」であり「お米のファーストフード」が、登場したことは、お米の新しい食べ方となるかもしれない。
ご存じの方も多いと思うが、モスバーガーでは随分前から「ライスバーガー」という商品を販売しているので、まったく「新しいお米の食べ方」とは言えないかもしれないが、「手軽さ」という点と米飯をシート状にし「低カロリーで満腹感がある」というアイディアは、新しいと思う。
私自身はやったことはないのだが「糖質制限ダイエット」をやっていた知人の話では、「ダイエット効果はあるけど、ごはんを食べないと空腹との闘いになって、辛い」ということだった。
やはり「空腹感」というのは、「飽食の時代」と言われる現代では「辛さ」になるのだ。
その「辛さが解消でき、低カロリーで満腹感がある」というのは、実は多くの人が求めていたことなのではないだろうか?
もう一つ考えられるのは、実はこの「お米サンドイッチ」で使われる「お米シート」、自宅でも作れるかもしれない、という点がある。
お料理好きな方なら、大体想像ができると思うのだが「冷やごはん」をラップに挟み、綿棒などで押しつぶしながらシート状にして、フライパンで焼く「簡単おせんべい」と作り方が似ているのだ。
お米の消費拡大にはつながりにくいかもしれないが、海外へもアピールできる新しい「ごはんメニュー」だと思う。
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