雑誌「AERA」に、AIBOの記事が掲載されていた。
Yahooトピックス:AIBO、君を死なせない 修理サポート終了「飼い主」の悲しみ
「AIBO」と言っても、ご存じの無い方のほうが多くなってしまったかも知れない。
ソニーが20年ほど前に発売をした、「犬型ロボット」のコトだ。
発売当初は、とても話題になり「ソニーの先進性」を現す商品と捉えられていた。
しかし、発売当初の価格は高く(と言う印象があった)購入した人も限られていたと思う。
元々受注生産での販売だったかも知れない。
この「AIBO」そのものは、マンションなどの集合住宅などでペットが飼えない人や独居者の癒しのようなものが目的だったような気がした。
その為、形状は「犬型」で尻尾を振ったりする機能があり、人工知能というか「学習機能」によって、飼い主とのコミュニケーションが取れる様な、仕様だった。
数年間にわたり、製造販売されてきたがソニーがロボット事業の撤退を決めたことで、生産・販売を中止。
その後は、修理サポートのみの対応をしていた、と言うことのようだ。
しかし考えて見ると、ソニーがこの「AIBO」を発売した頃は日本の家電メーカーだけでは無く、HONDAの「アシモ」のように、自動車メーカーなども積極的に「ロボット事業」に参入をしていた。
その後、リーマンショックや日本の家電メーカーの業績不振などにより、次々とロボット事業から撤退。
人型ロボットの開発では、HONDAの「アシモ」や村田製作所の「ムラタセイサク君・セイコちゃん」くらいになってしまった。
そんなロボット市場に、今年参入したのがSoftBankだった。
「AIBO」の様なキュートさや愛嬌が、感じられないのが残念な気がする。
おそらく「人によりそう」と言うよりも「人に可愛がってもらう=ペットの代わり」という、「AIBO」との発想の違いがあるからなのだろう。
SoftBankの「Pepper」は、あくまでも個人的な印象なのだが「コンシェルジュ」のような感じを受ける。
ソニーが元気だった頃創られた「AIBO」を改めて見てみると、「日本のものづくり」の強い部分が何処なのか?と言うことがわかる様な気がする。
そしてその「強さ」は、日本人独特の「人を思う気持ち」がカタチになっていたのでは?と、感じるのだ。
その「人を思う気持ち」が、再びものづくりに反映されるコトを期待したい。