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「人の命を盾にする」ことから、戦争ははじまる?!

2014-07-18 22:00:48 | 徒然

朝の新聞の一面は「マレーシア航空撃墜」という記事だった。
当初は「墜落」と報道されていたようだが、墜落した場所や状況から「撃墜」ではないか?と言う指摘がされる様になり、朝の時点で」撃墜」という表現に変わっていったようだ。

このニュースとは別に、イスラエルの「ガザに対する攻撃」が収束しない。
様々な情報が飛び交う中、中東事情に詳しい方があるFM番組のインタビューでの話が、とても気になっている。
「ガザに対する攻撃」の理由として上げられている理由の多くは、「対ユダヤ」という内容が多い。
「宗教と民族の対立による攻撃」という理由だ。

しかし私がFM番組で聞いた話というのは、全く違っていた。
それは「ガザの地下に武器などを隠している勢力がいて、その武器を破壊する為にガザへの攻撃をしている」という内容だった。
「ガザ」という地域だけを考えれば、確かに「民族と宗教による対立」ということになる。
しかし、「ガザという地域の地下を武器・弾薬を隠し持つ基地を作っていて、それを攻撃している」となると、話は全く違ってくる。
武器や弾薬を隠し持っている勢力は、「自分達とは全く関係の無い、人の命を盾にしている」ということになる。
そして「ガザ」の人達は、自分の家族や肉親を殺されたことによって、自分達を攻撃した人達に対して「憎しみ」を持つ様になる。

今回の「マレーシア航空機撃墜」にしても、親ロシア派だとかウクライナ派など撃墜された航空機の搭乗客にとっては全く関係が無い。
しかし、撃墜されたコトで乗客の家族は親ロシア派もウクライナ派も関係なく、撃墜した国や人に「憎しみ」の様な感情を持ってしまう。
それが「戦争の切っ掛け」となる、と言うのは過去の戦争の始まりを知ればわかるコトだ。

アジアに目を転じれば、陸や海だけでは無く空の領域でも、小競り合いを仕掛けている国がある。
「小競り合いを仕掛ける」ことが、自国益であるかのように振る舞っている様に見えるのだが、その実「諍いの種を蒔いている」に過ぎない。
どうしてそのコトに気づかないのだろうか?

そしてもう一つ思うコトは、宗教的にも民族的にも共通点を持たない(=経済以外の利害関係が無い)日本が、何故積極的に「和平」の話のテーブルをセッティングしないのか?と言う点だ。
安倍さんは「集団的自衛権」で、「自国の安全が確保された」と意気揚々のようだが、本当は「紛争国に対する和平」を勧めることこそが、「日本の安全を確保する」有効な手段だと思うのだが・・・。