マクドナルドやセブンイレブンの「チキンナゲット」などの加工をしていた中国の工場で、期限切れの鶏肉を加工、納入していたというニュースが、昨夜から駆け巡った。
最初は、マクドナルドとセブンイレブンだけだったが、時間の経過とともにこの会社の肉を扱っている企業の数が増え、関係企業もハンバーガーの様なファーストフードだけでは収まらなくなってきた。
このニュースを知った時、「マックだけでは無く、ロッテリアやモスバーガーは大丈夫なのか?」と、思った方は数多くいらっしゃったのではないだろうか?
何故なら、メニューそのものはマックもロッテリアやモスも似たり寄ったり。
価格差はある程度あるにしても、買うお客さんはどこから仕入れているのか知るよしも無い。
ある程度価格が高ければ、国内産?と言う期待もあるとは思うのだが、確証はない。
そんな不安を生活者に与える事件となってしまった。
午後からのニュースでは「期限切れの肉を食べても死ぬわけでは無いし・・・」と言う、中国企業側の話も伝わってきている。
おそらく中国では、その様なコトが当たり前の様になっていて、衛生管理という感覚も日本や米国とは全く違う感覚を持っているのだろう。
「組織的」と言うコトも言われている様だが、「組織的」と言うよりも「自分達の生活がその様な環境にある」というコトなのではないだろうか?
しかし、その様な「生活環境」の企業へ生産を任せているのは、何故だろう?と考えると、私達生活者側にも考える必要がある様な気がする。
国内で調達しようとすれば、おそらくマックのチキンナゲットは、今の様な価格で提供するコトはできないと思う。
それは他のファーストフード店やスーパー、コンビニでも同じだと思う。
鶏肉だけではなく、牛肉にしても「安心で安全なモノ」と考えれば、それなりの価格になってしまうのだ。
価格を優先させれば、そこには今回の様なリスクがある、と認識しなくてはならない。
少し前「チャイナフリー」という言葉をよく聞いたが、現実問題として「チャイナフリー」な生活をするコトは、とても難しい。
低価格で勝負をするファーストフードであれば、尚更中国への依存度は高くても当然だ。
そして、上述した通り中国の人達の衛生管理の感覚と日本や米国の感覚の大きな差は、簡単には埋まらないと思う。
ショックというよりも、今の中国の生活感や生活環境とファーストフードの現状を考えさせられる出来事、と言う気がする。