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女性マーケターから見た日々の出来事

プロ野球を楽しく・・・誰がするんだろう???

2005-05-02 21:31:34 | スポーツ
「無観客試合」についてのエントリーに、トラックバックを頂きましたMy Life, My Styleさん、ありがとうございました。

NHKの世論調査で「プロ野球について」という調査報告が、ニュースでありました。
これを見るとプロ野球離れが、進んでいるようです。
これまで「日本のプロ野球が面白くない」理由としてあげられていた、「日本人選手のメジャーリーグへの進出によって、日本のプロ野球からメジャーリーグへ移行した」という人たちと、「試合時間が長いので飽きてしまう」という人が、同じパーセンテージです。
これまで、メジャーリーグへスター選手が進出してしまうから、日本のプロ野球の人気が落ちるというのは、どうやら違っているようですね。
むしろ、ダラダラと長い試合時間の方が問題のようです。
他にも、「戦力がバラついていて面白くない」という意見も目を引きます。

日本は、欧米とはまったく違う「観戦スタイル」というモノがあります。
それは、「スタジアムで生観戦するよりも、テレビ観戦の方が好き」ということなのです。
欧米のスポーツ観戦の一般的なスタイルは「スタジアム観戦」です。
ところが、日本の場合「テレビ観戦」が一番多いのです。
むしろ「チケットを購入して観戦をする」という人の方が、はるかに少ないのです。
2001年に、日本流通新聞に掲載されていました(大変申し訳ないことに、元データを見つけることが出来ませんでした)。

私も以前、人から頂いたプロ野球のチケットで、友人と観戦に行きビックリしたことがありました。
それは、名古屋ドーム内の売店の前に設置してあるテレビモニターを見ながら、ビールを飲んでいる人たちの多さです。
すぐ目の前では、試合をしているのです。
それなのに、小さなモニター画面を見ながらビールを飲んでいる・・・これでは、折角ドームまできて野球の試合を観戦する意味が無いように思いました。
「クーラーの効いた自宅の部屋でのんびりテレビ観戦をした方が、いいのでは?」と思ったほどです。
しかし・・・その「テレビ観戦」すら翳りが出てきたようです。
ビデオリサーチが、まとめた「巨人戦視聴率調査」等を見ても、その変化がはっきりとしています。

以前から不思議に思っていたのですが、名古屋に住んでいながら、中日戦の中継は録画を含め巨人戦以外は殆どありません。
名古屋の中日ファンは、不満ではないのでしょうか?
その背景として長い間の「讀賣巨人軍一極集中全国放送」に、ドップリと浸りきってしまった日本人の「プロ野球観戦スタイルの確立」というモノがあるのかも知れませんが・・・。

どれだけの球団が、メジャーリーグような「ボールパーク」のような楽しさの提供に対して積極的なのだろうか?
昨年から「プロ野球改革元年」といわれて、開幕した今シーズンですが、一体誰が「プロ野球を楽しくするのだろう?」と思ってしまうのです。
偉い人たちがやっているらしい実りのなさそうな会議が、プロ野球のファン離れを食い止めることが出来るのでしょうか? 

昨日エントリーをした「みどりの日」の中で、「ライブエイド」のことを書きました。
今日の毎日新聞WEB版に、そのライブエイドを主催した「ボブ・ゲルドフ」氏のインタビューが掲載されています。
容姿は、モンスター映画の怪優さんのようですがとてもお優しい、穏やかな社会派ロックミュージシャンです。