日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

女の子だって・・・理系と文系のジェンダーフリー

2005-05-17 11:04:16 | アラカルト
昨日のエントリー「連想ゲーム」について思考の迷路のondas21thさんからコメントを頂きました。
ありがとうございました。
「ブレーンストーミング」は、有用性の高い発想トレーニングだと思います。
それだけではなく、「コミュニケーション能力」をつける意味でも効果が期待できると思うのですが、ご指摘のあるとおり運用方法が難しいですね。
既成概念的なフレームを外す訓練として、「連想ゲーム」という軽いモノならやりやすいのかも知れません。

今日の毎日新聞WEB版に女性キャンペーン:科学技術の魅力アピール 内閣府という記事が、掲載されています。
中学生で数学に挫折し、高校の化学と物理で自分に「理系的センスの無さ」を知った者としては、「こういう取り組みをするんだ~」という受けとめ方なのですが、確かにこれまで「女性だから文系、男性だから理系」という暗黙の了解のようなモノが存在していましたね。
同じ理系でも、薬学部は女子が多いのに化学となると男子が圧倒的に多くなるという傾向も見られます。
筋金入りの人文系からすると、似たような研究をする学部に思えるのですが・・・これが将来的な職業の振り分けにもなっていくようになります。

それにしてもどうして、女子は理系に弱いということになってしまったのか?
戦前「女学校を卒業したら即お嫁に行くために、女の子は勉強はそこそこで良いの」という考えが、そのまま根付いてしまったからなのか?
実際、私も田舎に帰ると「下手に上の学校に行かせるから、お嫁に行き辛くなったのよ。女の子は、学があるよりお嫁が先」と親戚のオバサンから言われたこともありました(「懐かしい~」思わず遠い目・・・)。
このような話は、極端な例だとは思いますが学生時代は「賢い度=理系>文系」という構図があり、それは「男子>女子」という構図と重なっていたような気がします。
そんな「既成概念」というか「世間の思い込み」をやっと打ち破る政策を打ち出したのが、今回のキャンペーンのようです。
コツコツ積み上げていくような研究などは、案外、女性向きかも知れませんね。

実は、同じ毎日新聞には
アルツハイマー:病因のメカニズム解明 佐賀女子短大などという記事があります。
これまでアルツハイマーなどの病気の研究は、大学・大学院のモノとばかり思っていました。
でも、そうでもないようですね。
まさに「コツコツ研究を積み上げていく」ことが、得意な女性が研究のお手伝いをしていたということでしょうか?
アルツハイマーなどに代表される、老年性の病気の介護は女性が殆どしていることを考えると、女性の方がその症状や患者の行動などよく理解しているということがあるのかも知れません。

勉強の場で理系・文系のジェンダーフリーが進んだとしても、実社会では「性的職務の違い」があると思います。
でも、少しづつこのような「壁」がなくなると、日本の底力はパワーアップするでしょうね。