≪最終一番勝負 第89譜 指始図≫ 5九香まで
指し手 △7四桂 ▲5三香成 △同馬 ▲7六金
[目ざめて]
――そして、けっきょく、ほんものの子猫(こねこ)になっちゃったんだ。
(『鏡の国のアリス』 ルイス・キャロル著 矢川澄子訳 新潮文庫 より)
<第89譜 決着は泥の中で(七)>
≪最終一番勝負 第89譜 指始図≫ 5九香まで
先手は、▲5九香(図)と打った。
この手は、攻めては5三香成と銀を取って後手陣を薄くできるし、5四歩と、後手の馬の利きを遮断する受けの用意もある。
この香打ちは効果手な手には違いないが、しかし、△7四桂 と打つ手を許す。実際、後手の ≪ぬし≫ はそう指してきた。
この△7四桂を打たせたくないのなら、▲5九香 に代えて、7五歩とすべきところだったかもしれない。
それで「互角」だった。
▲5九香 は、実際どうなのだろう?
≪途中図1 7四桂まで≫
△7四桂(図)に、先手(我々=終盤探検隊)は、▲5三香成 で “勝負” (次の図)
≪途中図2 5三香成まで≫
△5三同馬、▲7六金 と進んだ(次の図)
≪最終一番勝負 第89譜 指了図≫ 7六金まで
このあたり、勝負所なので、しっかり解説すべきところなのだが、最後にまとめて「何が勝負を分けたのか」をじっくり調べ考えたいと思うので、今はあえてさらっとながして手順を追っていくことにする。
いま、「8六馬」の後手の狙い(以下8八玉、8七香、同銀、7七歩成で、先手玉詰み)を消して、▲7六金(図)としたところ。
第90譜につづく
指し手 △7四桂 ▲5三香成 △同馬 ▲7六金
[目ざめて]
――そして、けっきょく、ほんものの子猫(こねこ)になっちゃったんだ。
(『鏡の国のアリス』 ルイス・キャロル著 矢川澄子訳 新潮文庫 より)
<第89譜 決着は泥の中で(七)>
≪最終一番勝負 第89譜 指始図≫ 5九香まで
先手は、▲5九香(図)と打った。
この手は、攻めては5三香成と銀を取って後手陣を薄くできるし、5四歩と、後手の馬の利きを遮断する受けの用意もある。
この香打ちは効果手な手には違いないが、しかし、△7四桂 と打つ手を許す。実際、後手の ≪ぬし≫ はそう指してきた。
この△7四桂を打たせたくないのなら、▲5九香 に代えて、7五歩とすべきところだったかもしれない。
それで「互角」だった。
▲5九香 は、実際どうなのだろう?
≪途中図1 7四桂まで≫
△7四桂(図)に、先手(我々=終盤探検隊)は、▲5三香成 で “勝負” (次の図)
≪途中図2 5三香成まで≫
△5三同馬、▲7六金 と進んだ(次の図)
≪最終一番勝負 第89譜 指了図≫ 7六金まで
このあたり、勝負所なので、しっかり解説すべきところなのだが、最後にまとめて「何が勝負を分けたのか」をじっくり調べ考えたいと思うので、今はあえてさらっとながして手順を追っていくことにする。
いま、「8六馬」の後手の狙い(以下8八玉、8七香、同銀、7七歩成で、先手玉詰み)を消して、▲7六金(図)としたところ。
第90譜につづく