はんどろやノート

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終盤探検隊 part189 ≪亜空間最終戦争一番勝負≫ 第88譜

2020年12月19日 | 横歩取りスタディ
≪最終一番勝負 第88譜 指始図≫ 7七金まで

指し手 △7六歩 ▲6六金 △9六歩 ▲5九香



   [ゆすぶって]

 「あんたなんか、こうやって、子猫にしてやる!」

 そういいながらアリスは女王さまをテーブルからもちあげて、力いっぱい前後にゆすぶった。
 赤の女王さまはぜんぜんさからわない。ただひどく顔が小さくなり、目が大きく緑いろになってきてね。それでもゆすぶりつづけていると、女王さまはますますちぢんでいって――ふっくらして――ふわふわしてきて――まるまるしはじめて――そして――

  (『鏡の国のアリス』 ルイス・キャロル著 矢川澄子訳 新潮文庫 より)



 こうして、ついに「赤の女王」は子猫に。




<第88譜 決着は泥の中で(六)>


≪最終一番勝負 第88譜 指始図≫ 7七金まで

 △7五歩 に、▲7七金(図)と受けたところ。

 ここしばらくの間、ずっと「盤面の左側」が戦場になっている。先手玉に近い。その分だけ、先手がしんどい闘いになっている。


 ≪指始図≫より、△7六歩 に、▲6六金 と進む。



≪途中図1 6六金まで≫

 ここで、後手 △9六歩
 だが、この手は “緩手” である。


変化7四桂図
 「代えて7四桂(図)なら後手良し」だった。

 あるいは「6四銀右」も有力手で、それでも後手が良かった。
 (このあたりの詳しい解説はここではしない。また後の譜であらためて行う)

 「△9六歩 は “緩手” 」というのは、そこで先手に7五歩と打つ手があるからである(次の図)


変化7五歩図
 7五歩(図)と打って、後手の7四桂の手を封じた変化。
 ただし、6四銀右がある。7五歩、6四銀右以下、難解な形勢。


 しかし、ここで終盤探検隊が選んだのは、その手ではなく―――(次の図) 



≪最終一番勝負 第88譜 指了図≫ 5九香まで

  ▲5九香(図)である。

 つまり、≪指始図≫ から、△7六歩▲6六金△9六歩▲5九香 と進んだ。



第89譜につづく
コメント
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