≪最終一番勝負 第88譜 指始図≫ 7七金まで
指し手 △7六歩 ▲6六金 △9六歩 ▲5九香
[ゆすぶって]
「あんたなんか、こうやって、子猫にしてやる!」
そういいながらアリスは女王さまをテーブルからもちあげて、力いっぱい前後にゆすぶった。
赤の女王さまはぜんぜんさからわない。ただひどく顔が小さくなり、目が大きく緑いろになってきてね。それでもゆすぶりつづけていると、女王さまはますますちぢんでいって――ふっくらして――ふわふわしてきて――まるまるしはじめて――そして――
(『鏡の国のアリス』 ルイス・キャロル著 矢川澄子訳 新潮文庫 より)
こうして、ついに「赤の女王」は子猫に。
<第88譜 決着は泥の中で(六)>
≪最終一番勝負 第88譜 指始図≫ 7七金まで
△7五歩 に、▲7七金(図)と受けたところ。
ここしばらくの間、ずっと「盤面の左側」が戦場になっている。先手玉に近い。その分だけ、先手がしんどい闘いになっている。
≪指始図≫より、△7六歩 に、▲6六金 と進む。
≪途中図1 6六金まで≫
ここで、後手 △9六歩。
だが、この手は “緩手” である。
変化7四桂図
「代えて7四桂(図)なら後手良し」だった。
あるいは「6四銀右」も有力手で、それでも後手が良かった。
(このあたりの詳しい解説はここではしない。また後の譜であらためて行う)
「△9六歩 は “緩手” 」というのは、そこで先手に7五歩と打つ手があるからである(次の図)
変化7五歩図
7五歩(図)と打って、後手の7四桂の手を封じた変化。
ただし、6四銀右がある。7五歩、6四銀右以下、難解な形勢。
しかし、ここで終盤探検隊が選んだのは、その手ではなく―――(次の図)
≪最終一番勝負 第88譜 指了図≫ 5九香まで
▲5九香(図)である。
つまり、≪指始図≫ から、△7六歩 、▲6六金、△9六歩、▲5九香 と進んだ。
第89譜につづく
指し手 △7六歩 ▲6六金 △9六歩 ▲5九香
[ゆすぶって]
「あんたなんか、こうやって、子猫にしてやる!」
そういいながらアリスは女王さまをテーブルからもちあげて、力いっぱい前後にゆすぶった。
赤の女王さまはぜんぜんさからわない。ただひどく顔が小さくなり、目が大きく緑いろになってきてね。それでもゆすぶりつづけていると、女王さまはますますちぢんでいって――ふっくらして――ふわふわしてきて――まるまるしはじめて――そして――
(『鏡の国のアリス』 ルイス・キャロル著 矢川澄子訳 新潮文庫 より)
こうして、ついに「赤の女王」は子猫に。
<第88譜 決着は泥の中で(六)>
≪最終一番勝負 第88譜 指始図≫ 7七金まで
△7五歩 に、▲7七金(図)と受けたところ。
ここしばらくの間、ずっと「盤面の左側」が戦場になっている。先手玉に近い。その分だけ、先手がしんどい闘いになっている。
≪指始図≫より、△7六歩 に、▲6六金 と進む。
≪途中図1 6六金まで≫
ここで、後手 △9六歩。
だが、この手は “緩手” である。
変化7四桂図
「代えて7四桂(図)なら後手良し」だった。
あるいは「6四銀右」も有力手で、それでも後手が良かった。
(このあたりの詳しい解説はここではしない。また後の譜であらためて行う)
「△9六歩 は “緩手” 」というのは、そこで先手に7五歩と打つ手があるからである(次の図)
変化7五歩図
7五歩(図)と打って、後手の7四桂の手を封じた変化。
ただし、6四銀右がある。7五歩、6四銀右以下、難解な形勢。
しかし、ここで終盤探検隊が選んだのは、その手ではなく―――(次の図)
≪最終一番勝負 第88譜 指了図≫ 5九香まで
▲5九香(図)である。
つまり、≪指始図≫ から、△7六歩 、▲6六金、△9六歩、▲5九香 と進んだ。
第89譜につづく