浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2020-11-12 00:25:12 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
    恩師のご著書「講演集」より

           講演集、 二

       愛によって相手が救われた時の喜び


「法」とは有難いものです。
一昨日、二十歳前後の兄弟の弟さんのほうが来てくれました。
そのお兄さんのほうは家庭の破壊者だったのです。
気に入らないと、物はぶつける、お膳はひっくり返すと、
手に負えなかったのですが、以前こられた時、
僅か半時間か四十分お話させてもらっただけで帰り際の靴をはくところから
もう変わってきたのですね。

変われるというのは、ご本人の魂がもともと高かったからです。
ただ道を知らない為にそういう過ちを犯しておられたのが、
一旦道が示されますと、即もう百八十度の転回となったのです。
お母さんも、息子を恐いものに触れるように、
ハラハラした生活をしておられたのですが、

あまりの変貌ぶりにびっくりされ、また周りの方も驚かれたのです。
これが機縁でヘソ曲がりの弟さんもここに見えて、
それ以来いい子になってくれました。
高橋信次先生の「心」についての本を買って帰られて、
その本を夢中になって読み、
ある朝澄まして起きてきて、「私はゴータマ・ブッダだよ」と言って、
まあ、えらく感動してしまったのですね。

兄さんは、「僕はイエスの跡を踏まねばいけない」と頑張ってくれ、
では、お母さんはさしずめマリア様、長尾先生は忠岡の
イエス様と決まっていますと、
そのお宅で大笑いなのです。
こんな話を弟さんから聞き、そういう喜びを目の当たりに見せてもらい、
破壊寸前の家庭が調和されていく姿は、ほんとうにうれしいものです。

この世に生を頂いた人間として、もちろん自分の力ではありません、
私という肉体を通して家庭が調和され救われていただく時、しかも大勢の
何人もの方からこんな喜びを頂けることを思わせていただいた時、私ほど
幸せな者はそうたくさんはいない、或いは世界一の幸せ者か分からないと
思います。

A先生も「私は世界一の幸せ者」と常にお話なさっておられます。
そのA先生が「長尾先生は私は何倍かの幸せ者です」と
おっしゃって下さいましたが、
その喜びは何ものにも代えることができません。


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