浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2018-09-12 08:13:00 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご講演ラジオ放送より

心の扉―1

主題:求めない心は調和の心


先の続き・・・

確かに世の中で暮らしていく最低限の
マナーと言うものはあります。
それを気付いて貰いたいという意味では、
この人の言い分は問題ないでしょう。
でも、ちょっと考えてほしいのです。

どうしてそんなに腹が立つのでしょうか、
どうしてそれほど人の感謝を求めるのでしょう。
初めから私は人の為になることをしてあげよう。と、
言う心がなかったのでしょうか。

つまり、私がこれだけ良いことをしたのだから
感謝されて当たり前だと、言う心です。
最初の車を押した人も、
エレベーターのドアーを開けていた人も、
多分、同じ心でしょう。

だから眠れないほど腹が立ち、
ラジオで全国に告げ口をしたくなるほど
怒ってしまうのですね。
人の為にした行為は勿論、素晴らしいことです。
でも、問題はどんな心でそれをしたかです。

求める心がなかったでしょうか。
求める心は常に満足することを知りません。
思っただけの見返りがないと、
苦い気分になります。
これでは、良い行為も何にもなりません。

更に自分自身をも苦しめ、
痛めつけることになります。
これは、つまり、悪です。
完全で美しい調和で満たされている
自然界を乱す悪です。
不調和です。

人は自然界を造った神の心の中で
生かさせて戴いています。
その調和を乱すから嫌な気分にもなり、
腹も立つし、やがては不幸までも
自分で招いてしまいます。

すべては、心の中、
自分の心の中にあります。
全ては、心の調和です。
素晴らしく調和された心を持つなら、
人の為にしてあげたのだと言う気持ちも
ないはずです。
感謝されて当然だとも思わないでしょう。
求める心は調和を乱します。


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「御垂訓」

2018-09-12 00:13:15 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~


     講演 五

「諸々の諸霊 みなここに集まれり」

先の続き・・・

この魂の修行は、実在界(あの世)においては
なかなか難しいのです。
なぜかというと、「光の量の区域」があって、
あの世では、悪い人は悪い人ばかりが集まっており、
一つ良いところのある人達は一つ良い人達ばかりが
集まっていて、それ以上の良い人も悪い人もありません。
十良い人は十良い人達ばかりですから、
他を見て学ぶということができません。

実在界というのは、自分と全く同じ段階の者達だけが
寄って住むところですから、変化がなくて相手から
学ぶことができない仕組みになっています。
それに対して、この現象界は高い方も低い方も、
諸々の諸霊がみな集まりますから、その中には、
まさに神仏のような行為をされるお方もおられます。
その方の行いを見れば分かりますね。
神仏と全く同じような生活をしておられ、
しかも神仏の心を伝えて下さる方は光の大天使です。
こういう方に学び、
少しでも近付かせてもらわなくてはいけないと思うのが、
大きな学びとなるのです。

一方、どうにもしようがない人で、犬猫にも
及ばないような、うじ虫にも劣るなあと思われるような
人間も、この世にはおります。
それも、その人の行いによってそういう人間になるのです。
「このように生きてはならない」
「あんな真似をしたら笑われる」と、
低い方を見ては、自らの生き方を学ぶことができます。

また高い方の行いを見せてもらいましたら、
「あのように生きなくてはいけない」
というように、この世は最も魂の修行ができやすいように、
神がおつくり下さっているのです。
厳しいけれども学びやすい場所です。
ですから、私たちは何回も転生しながら、
つまり生まれ変わり、生まれ変わりして、
この厳しい環境で自らを高めていくのです。

                 
    ~ 感謝・合掌 ~


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