経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

ペコちゃんを救え!

2007-01-16 | 知的財産と投資
 不二家のニュースが世間をにぎわせています。
 食品に関する不祥事といえば、不二家の内部文書にもあったように雪印の件が記憶に新しいところですが、「知財」的には雪印事件とはちょっと違った様相をみせてきているようです。
 雪印事件の場合、不祥事の発生とともに「雪印」のブランド価値はどんどん毀損し、牛乳などからは「雪印」のブランドが消失してしまうことになりました。ところが不二家の場合、「ペコちゃん焼」は逆に人が押し寄せて大変だったようで、「不二家」のブランドはともかく、「ペコちゃん」のブランドは殆ど毀損していないようです(むしろ「ペコちゃん可愛そう」という状況かもしれません)。
 この現象は、要するに、「ペコちゃん」というブランドは組織とは分離された価値を持つようになっているということです。組織と一体化しているブランドの場合は、結局のところその価値は組織の信用力に比例しますが、同じブランドとはいっても、随分性質の違うものだといえるでしょう。このような知的財産であるならば、担保にもなり得るし、資産計上しても実態を反映したものになるのではないでしょうか。


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