経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

ガラパゴス化する知財ムラ

2008-07-01 | 知財業界
 IT Japan2008 を聴講してきました。実務に追われていると、ちょっと知財の周辺を見ただけでも「視野を広げた」ような錯覚に陥りですが、たまにはこういう話をまとめて聞くのはいい刺激になります。特に、中谷巌氏の基調講演は、文化論まで掘り下げた本質的な話で面白かったです。
 さて、NRI藤沼会長の講演の中から、笑えなかった話を一つ。今、日本の各所で「ガラパゴス化現象」が進行しているとのこと。他から隔絶された特殊な環境下のガラパゴス諸島で生息する生物の特徴に似た徴候が、日本のあらゆる側面でみられるようになっているとのことです。ガラパゴス諸島の生物の特徴とは、
■ ガラパゴス・イグアナは群れて暮らす
■ ガラパゴス諸島の中でしか生きられない
■ 独自進化しており、海外では生きていけない。
■ 島外との交流が閉ざされている
だそうです。この「ガラパゴス化現象」、笑えない。


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2 コメント

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Unknown (waki)
2008-07-02 01:59:05
NRI藤沼会長さんのおっしゃていることのうち
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080701/309853/
「「誰も島に来ないうちはエサが落ちてくるのを待つだけでよかった。今は違う。外から競争相手が続々とやって来て、ただ待っているだけでは、自分がエサになって食べられてしまうだけだ」の部分の方が笑えなかったです。 というかこの部分を読まなかったら、このNRI藤沼会長さんという方も、NRIで群れてるんじゃないの~との批判を言ってしまうところでした。群れるにしろ、要は外部の風を入れないといけないということでしょうか。
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Unknown (土生)
2008-07-02 17:40:16
wakiさん

コメント有難うございます。
笑えないですね。
群れの中に外部の人を入れたとしても、群れが主力である以上は大して変らないのではないでしょうか。パック旅行をして外国文化がわかるか(多少は感じるものはあるでしょうが)、というような話だと思います。
個人的には、同類で群れて「経営」を語る知財人より、知財実務をこなして結果的に経営層に喜ばれている知財人のほうが、長く生存していけるように思います。
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