経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

ちょっと羨ましい・・・か?

2007-11-06 | 新聞・雑誌記事を読む
 医薬大手の武田、エーザイが、最高益の中間決算を発表したのに、株価が急落しているそうです。その理由には、「2010年問題」があるとのこと。両社は2010年前後に主力製品の特許切れを迎え、収益への影響が懸念される中、新製品の開発の遅れを公表したことが打撃になったそうです。特許がこれだけストレートに収益、さらには企業価値に影響するというのは、特許が効いているのやらどうやらわかりにくい業界で仕事をする知財人からみると、モチベーションが高められそうでちょっと羨ましくも思えたりします。
 一方でおそろしいと思うのは、注目されている新製品も、当然に「特許で保護されているので高収益が約束されている」という前提で評価されているということです。特許が効いているのやらどうやらわかりにくい業界では、特許が明らかに効いて収益に貢献したという実績をあげることができれば、それは「よくやった」となるわけですが、医薬品業界では‘must’なので、それはそれでしんどい仕事なのでしょう。きっと。