経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

No.215

2007-11-28 | プロフェッショナル
 結果を出せないと、この世界では生きていけません。
 プロセスは、野球選手としてではなく、人間を作るために必要です。

 「イチロー262のメッセージ」No.215からです。これを、こう言い換えてよく反芻します。

 明細書を書けないと、この世界では生きていけません。
 プロセスは、弁理士としてではなく、人間を作るために必要です。

 プロとして明細書を書くのは当たり前であり、そのプロセスにおいて何を考え、どのように人と接し、何を工夫して、何を反省したか。そうした試行錯誤・創意工夫の蓄積が、人間性というものを形成していくのでしょう。扱う対象が何であれ、結果的に形成されていく人間性というものには普遍的なものであり、それが異分野・異業種の人との共感を生む基盤にもなるものだと思います。何件書いたかとか、何件特許にしたとか、目の前の事象に溺れていては普遍的なものを掴むことはできない。かといって、無理をしてウイングを広げようとしても、中味がスカスカでは必ず見抜かれる。プロセスを重視しながら、知財のプロとしての技能を真摯に発揮していくことが、ビジネスパーソンとして進化する王道なのだと思います。


イチロー 262のメッセージ
『夢をつかむイチロー262のメッセージ』編集委員会
ぴあ

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