経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

知財支援のインフラに魂を入れられるか・・・

2006-12-03 | 企業経営と知的財産
 一昨年より「地域中小企業知的財産戦略支援事業」のお手伝いをさせていただいています。この事業は、中小企業の知財業務を幅広く支援しようという一般的な支援事業のコンセプトとは少々異なり、モデル企業に対して実践した支援事業から知財戦略支援のエッセンスを抽出し、その成果を提示することを主目的の一つとして進められているものです。公的な支援というと、助成金や窓口設置など直接的な支援が中心になりがちですが、実はこうしたインフラで「何を・どのようにやるか」ということが何よりも重要なので、<知財支援のインフラに「魂を入れる」ことを目指して、委員会では毎回熱い議論が交わされています。
 毎年その成果はマニュアルにとりまとてめいるのですが、3年目の今年は過去3年間の支援事業の成果を踏まえて、「知財戦略」を定義して「知財戦略コンサルティング」の方法論を提示するという、難解なテーマに取り組んでいます。その一部として、中小企業の方が簡単に自社の状況を確認できるようなチェックリストを作成するということになり、先ほどから頭を捻っているのですが、知財業務は個別具体的・多種多様であり、なかなか「リスト」という感じにまとまらず苦戦しています(図のようなまとめから始めましたが、う~ん、これでは「チャート」であって「リスト」にはなってないしなぁ・・・)。
 どの程度洗礼されたものが出来上がるか少々不安な部分もありますが、前例のない取り組みでもあるので、知財業界の皆様の叩き台になるようなものを提示できればと思います。