木枯らしに吹かれて（２）

今更ながら１週間前の箱根小旅行記のつづき。



ロープウェーが強風のため１５時過ぎにストップしてしまうというアクシデントに見舞われ、レトロな箱根登山鉄道に乗って帰りのロマンスカーの出発駅である箱根湯本駅にすごすごと戻る。どうみても負け犬orz それでも、このままただで帰ってたまるかという意地だけでガイドブックを頼りに駅から近い蕎麦屋「はつ花」へ。店員さんに言われるがまま山かけとろろそば（せいろ）を頂く。何でも、水を使わず、そば粉、自然薯、卵だけで作る「自然薯蕎麦」は箱根名物なんだそうな。知らなかった。なるほど確かに美味い。ただ、蕎麦の麺はコシがあるというより固くて粘度がない感じだったが仕様か？



その後電車の出発時刻までのわずか４０～５０分を利用して近くの温泉に飛び込み、タッチアンドゴーで飛び出して駅へ。ロープウェーに乗れなかった憂さ晴らしはできたということにしておく。いやそうなんだ。



で、実は一番楽しみにしていたのは帰りのロマンスカー。最新鋭のＶＳＥという車両で、夜、しかも進行方向とは逆側ながら展望席へ。子供の頃からいつかロマンスカーの展望席に乗ってみたいとずっと思っていたのだが、三十路を過ぎてやっとそのささやかな夢が叶うｗ 自分の背後から現れる景色をぼんやりと眺めながら、外は暗くてもそれなり展望席を満喫。あと、残るささやかな夢と言えば踊り子号に乗ることと、バターの丸かじりくらいかな。さすがにこの歳でバター食ったら死ぬと思うが・・・。



そんなこんなど行き当たりばったりであんまり効率的な旅ではなかったが、小さい頃にちょい鉄ヲタだった自分としては、いろいろなタイプの鉄道に乗れ、とりわけロマンスカーの展望席に乗れて結構満足していたりする。困ったものである。

これでやっと劇場版三部作を貪るように見たため嵌っていた「ガンダムワールド」から抜け出せて、翌日から社会復帰する自信が出てきたわけだが。