イランの原子力発電稼動準備 (010.08.19.)
イランはロシアとペルシャ湾岸のブシェールに原子力発電所を建設する契約を1995年に結んでいたが、イランの核開発疑惑のために完成が大きく遅れていた。
国連安全保障理事会も、イランに対するウラン濃縮拡大の疑惑が、6月には更なる制裁決議を採択したばかりである。
ところがこのほどロシア政府との合意に基づいて8月21日に核燃料の搬入を開始すると、稼動させる最終ステップを発表した。
オバマ政権は、ブシェール原発に対するロシアの役割を批判していたが13日にはロシアの立場をおおむね支持する事にし、ブシェール発電への核燃料搬入を同意する事を表明したのである。
米国務省は「原発は民生用で、核拡散の危険とはみなしていない」とのコメントを発表している。
米国に追随して、今月中に追加制裁を考えていた日本にとっては梯子をはずされた様なものである。
米国はこれによって、イランにおける核燃料はロシアが供給し、使用済み核燃料はロシアが持ち帰ると言う事で、最終的にはブシェール原発を阻止するよりもイラン制裁でロシアの支持を取り付けられる事の方が良いと考えたのだと思う。
それにしても、大国の思いは、勝手なもので、ロシアとアメリカとのあいだで、何がしかの話し合いが有ったのか知れないが、国連を含めて、回りの国は、振り回されている状態で果たしてよいのだろうか??
しかし、イランの核に対する技術は、パーレビー国王が支配していたころから、アメリカが力を入れて核技術者を養成してきたもので、今になって、核に対する、「悪の枢軸国」と主張しても、その気になって、時間が来れば核濃縮技術や、核爆弾開発の技術は北朝鮮なんかより数段進んでいると見てよい国である。
イラン自身は、核を平和利用だけにしか使用しないと、主張している。その言葉を信用するか、しないかで、アメリカは極端に疑いを持って信用しない立場をとっている。
イランにして見れば、世界で一番大量に持っているアメリカこそ疑惑の国だと主張するのも無理もない事である。
イランのブシェール原発の稼動は、原子力平和利用に対する大きな流れが中東にもたらす起爆剤になるのではないでしょうか。
(えびなたろう)
イランはロシアとペルシャ湾岸のブシェールに原子力発電所を建設する契約を1995年に結んでいたが、イランの核開発疑惑のために完成が大きく遅れていた。
国連安全保障理事会も、イランに対するウラン濃縮拡大の疑惑が、6月には更なる制裁決議を採択したばかりである。
ところがこのほどロシア政府との合意に基づいて8月21日に核燃料の搬入を開始すると、稼動させる最終ステップを発表した。
オバマ政権は、ブシェール原発に対するロシアの役割を批判していたが13日にはロシアの立場をおおむね支持する事にし、ブシェール発電への核燃料搬入を同意する事を表明したのである。
米国務省は「原発は民生用で、核拡散の危険とはみなしていない」とのコメントを発表している。
米国に追随して、今月中に追加制裁を考えていた日本にとっては梯子をはずされた様なものである。
米国はこれによって、イランにおける核燃料はロシアが供給し、使用済み核燃料はロシアが持ち帰ると言う事で、最終的にはブシェール原発を阻止するよりもイラン制裁でロシアの支持を取り付けられる事の方が良いと考えたのだと思う。
それにしても、大国の思いは、勝手なもので、ロシアとアメリカとのあいだで、何がしかの話し合いが有ったのか知れないが、国連を含めて、回りの国は、振り回されている状態で果たしてよいのだろうか??
しかし、イランの核に対する技術は、パーレビー国王が支配していたころから、アメリカが力を入れて核技術者を養成してきたもので、今になって、核に対する、「悪の枢軸国」と主張しても、その気になって、時間が来れば核濃縮技術や、核爆弾開発の技術は北朝鮮なんかより数段進んでいると見てよい国である。
イラン自身は、核を平和利用だけにしか使用しないと、主張している。その言葉を信用するか、しないかで、アメリカは極端に疑いを持って信用しない立場をとっている。
イランにして見れば、世界で一番大量に持っているアメリカこそ疑惑の国だと主張するのも無理もない事である。
イランのブシェール原発の稼動は、原子力平和利用に対する大きな流れが中東にもたらす起爆剤になるのではないでしょうか。
(えびなたろう)
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