国の借金とうとう、900兆円突破! (010.08.13.)
財務省が発表した国際や借金などの国の債務残高は6月末時点で904兆772億円で、国民一人当たり710万円の借金になる。
バブル崩壊後から経済対策をその都度、時の政権が対策を講じてきたが、08年9月に起きたリーマン・ショックによって更に大量の国債発行が余儀なくされ、遂に今年6月、900兆円を突破する事になってしまったのである。
国際的にも経済開発機構(OECD)から、日本の債務残高は主要国の中で突出していると、指摘されている。
今年度予算も税収37兆円に対し、国債は44兆円と税収を上回り、来年度の予算では少なくとも「今年度の44兆円を超えない国債発行に留めたい」と菅政権は目標を掲げて、努力している。
政府が公表した財政運営戦略では国・地方の基礎的財政収支を2020年度までに黒字化したいと思っているが、まだ、具体的な方策は示されていない。
この様な状況下にあって、危機的な国の状況を救うために過去遣ってきた政治の遣り方では、「駄目だ」と言う事が、「政権交代」が必要であると言う国民の意思に示されたのである。
その期待を昨年の衆議院選挙で、「民主党」に思いを掛け、党内若手の活動家もそのつもりで張り切って「事業仕分け」等々に努力したが、それに反対する勢力一派がいて、ことごとく足を引っ張り、その動きに鳩山総理自身も引っ張られ、「政治と金」に汚れた旧来と同じ姿に、国民の支持率を大きく落としたのである。鳩山・小沢ラインは、結局国民の期待を裏切ったと言う事で、辞任に追い込まれたのであります。
後を受けた菅総理は、果たして、どの様な政権であるのかと言う疑問がある中で、唯一、反小沢の姿勢を政権発足と同時に明確に打ち出した事が、国民に好感をもたれ、一時支持率を持ち直したのであるが、その評価がハッキリしない内に、参議院選挙に入ったため、結果は予想の議員定数を得られず、参議院では野党の議員が多くなり「ねじれ国会」の状況になったのである。
選挙結果を見て、必ずしも自民党が勝ったとも言えない選挙で、投票総数から言えば民主党のほうが430票も上回って1位である。この結果の意味は、いまだに、国民は、本当の政治改革の必要性を強く望んでいる事を示めしている。
財政状況を大局的に見て、赤字が900兆円に達した事は、現状、与野党の党利党略を主張している状況では無いと言う事であります。
民主党も今まで主張してきたマニフェストだけに拘る事だけでは無く、党派を超えた、「国民・国家」の立場から、野党とも胸襟を開いた話し合いを行い、お互いに大局的な休戦協定を結び、「救国内閣」とした国会運営が必要ではないでしょうか。マスコミも、ただ現政権を叩いて、目先の“情報受け”だけを取り上げるのではなく、国の長期的な方向を論じる報道を心がける事が必要ではないでしょうか。
今までの財政赤字の大半は、自民党時代からのものであり、健全化に対しては、与野党、反発しあう物は何一つある筈はありません。協力してベスト案を提示しあって、正常な運営を国民は望んでいるのです。
(えびなたろう)
財務省が発表した国際や借金などの国の債務残高は6月末時点で904兆772億円で、国民一人当たり710万円の借金になる。
バブル崩壊後から経済対策をその都度、時の政権が対策を講じてきたが、08年9月に起きたリーマン・ショックによって更に大量の国債発行が余儀なくされ、遂に今年6月、900兆円を突破する事になってしまったのである。
国際的にも経済開発機構(OECD)から、日本の債務残高は主要国の中で突出していると、指摘されている。
今年度予算も税収37兆円に対し、国債は44兆円と税収を上回り、来年度の予算では少なくとも「今年度の44兆円を超えない国債発行に留めたい」と菅政権は目標を掲げて、努力している。
政府が公表した財政運営戦略では国・地方の基礎的財政収支を2020年度までに黒字化したいと思っているが、まだ、具体的な方策は示されていない。
この様な状況下にあって、危機的な国の状況を救うために過去遣ってきた政治の遣り方では、「駄目だ」と言う事が、「政権交代」が必要であると言う国民の意思に示されたのである。
その期待を昨年の衆議院選挙で、「民主党」に思いを掛け、党内若手の活動家もそのつもりで張り切って「事業仕分け」等々に努力したが、それに反対する勢力一派がいて、ことごとく足を引っ張り、その動きに鳩山総理自身も引っ張られ、「政治と金」に汚れた旧来と同じ姿に、国民の支持率を大きく落としたのである。鳩山・小沢ラインは、結局国民の期待を裏切ったと言う事で、辞任に追い込まれたのであります。
後を受けた菅総理は、果たして、どの様な政権であるのかと言う疑問がある中で、唯一、反小沢の姿勢を政権発足と同時に明確に打ち出した事が、国民に好感をもたれ、一時支持率を持ち直したのであるが、その評価がハッキリしない内に、参議院選挙に入ったため、結果は予想の議員定数を得られず、参議院では野党の議員が多くなり「ねじれ国会」の状況になったのである。
選挙結果を見て、必ずしも自民党が勝ったとも言えない選挙で、投票総数から言えば民主党のほうが430票も上回って1位である。この結果の意味は、いまだに、国民は、本当の政治改革の必要性を強く望んでいる事を示めしている。
財政状況を大局的に見て、赤字が900兆円に達した事は、現状、与野党の党利党略を主張している状況では無いと言う事であります。
民主党も今まで主張してきたマニフェストだけに拘る事だけでは無く、党派を超えた、「国民・国家」の立場から、野党とも胸襟を開いた話し合いを行い、お互いに大局的な休戦協定を結び、「救国内閣」とした国会運営が必要ではないでしょうか。マスコミも、ただ現政権を叩いて、目先の“情報受け”だけを取り上げるのではなく、国の長期的な方向を論じる報道を心がける事が必要ではないでしょうか。
今までの財政赤字の大半は、自民党時代からのものであり、健全化に対しては、与野党、反発しあう物は何一つある筈はありません。協力してベスト案を提示しあって、正常な運営を国民は望んでいるのです。
(えびなたろう)