きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

民主党の正体解明が必要

2010-08-31 12:06:34 | Weblog
民主党の正体解明が必要        (010.08.31.)

小沢氏対菅首相の代表選対決は、民主党内にある、二つの派閥を象徴する戦いで、どっちに転んでも分裂する事は初めから予想されている事である。 そして、何時かは避けて通れない運命を抱えている事なので、思いっきりぶつかって、分裂したほうが良いと思う。

其れによって一段成長した政党となり、真の日本と言う国の進路を世界に向けて明確に示せる、内閣が維持出来る政党となりうるのである。

今の民主党は、右から左までその幅は自民党より広く、同じ内閣内でも大臣が夫々方向の違った事を平気で述べている。

戦争を放棄し、平和を維持し、自由主義思想を提唱する、政党としては、今まで政権を維持してきた自民党が最も安定した政党であったが、余りにも長期の政権維持が、政・官の癒着構造を作り、そのネットワークに業界を巻き込む事で、金権がらみの政治が横行する事になり、遂に国民から見放され、昨年8月の衆議院総選挙で、革命的な「政権交代」を期待して民主党の大勝利に結びつけたのである。

果たして、民主党が自民党に変わる、国の運営が出来うる政党であるかは未知数であったが、元総理鳩山一郎氏の血筋を引く鳩山由紀夫氏が総理で、元自民党の幹事長である、小沢一郎氏の幹事長、更に自民党時代の官僚主導、金権がらみの無駄の排除がうたわれていた事が、大きな国民の期待を受けての新内閣の発足になったのである。

しかし発足から新内閣の勇み足もあったかも知れないが、何よりも不評であったのは、小沢氏の政治献金疑惑の問題で、秘書3人が起訴された事、公共工事の受付を幹事長室一本にし、業界からの陳情窓口にした事、検察審査会での「不起訴不当」に対し、これを無視した行動、重要会議への欠席雲隠れ等々、クリーンをイメージした民主党にあるまじき行動は、国民からは期待はずれの大きな不満になっている。そして、これに対する何の説明も国民にしようとしない。

8ヶ月後の今年6月、鳩山内閣は20%を切る不支持率により辞職に至ったのである。これは鳩山・小沢体制への、国民の怒りが原因である。野党からは「政治と金」問題で、「承認喚問」が叫ばれていたが、一応総理の辞職と幹事長の辞任で、反省の意を示した事で「けじめ」と見なして更なる追求をしなかったが、今回の民主党総会で小沢氏が菅内閣に対抗して出馬した事は、「あの辞任は一体何であったのか?」と言う疑問に国民は呆れ返っているのである。

世論調査では、圧倒的に小沢氏の出馬に反対を示しているが、それを押して出ると言う事に今度は鳩山氏が「党の分裂に繋がる」と心配し両者の仲介に入った。

私は、分裂覚悟で両者が戦い、今の民主党の性格をはっきりさせる事が最も大切な事であると思います。中途半端な妥協が、更なる妥協につながり、結局国民が期待している、本来の民主党的な改革政治が出来ない内閣になってしまう事のほうが、最もきらう事である。

「挙党一致」で当面の分裂を抑制するには、小沢氏の「不出馬と当分の謹慎継続」以外にないと思います。
(えびなたろう)