きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

自民党参議院議員会長に中曽根氏が

2010-08-12 10:45:18 | Weblog
自民党参議院議員会長に中曽根氏が        (010.08.12.)

「ねじれ国会」になった今回の選挙で、与野党での各党の話し合いが真に国民国家の立場で、お互いの政策をぶつけ合うことが出来るかどうかが問題である。菅総理は今までと違った国会運営を野党と協調して十分な話し合いを行なう事で乗り切る覚悟を語っていたが、一方の野党側は特に自民党・公明党の姿勢が、自党の党利党略にとらわれた姿勢が見えて、先行きの政局運営を心配されていた。

中でも、自民党の姿勢は、参議院を数の力で完全に支配されているだけに責任のある野党の姿勢が危ぶまれていた。その最も重要なポジションが、自民党参議院議員会長の職でその選挙が昨日行われたのである。

選挙前の下馬評では、町村派所属の谷川秀義(76)氏が、額賀・古賀の2派を加えた3派が推しているので、対抗馬の中曽根弘文(64)氏を大きく引き離して、完勝するものと思われていたのである。

選挙の結果では両者とも40票・40票で同数となり、くじ引きの結果、中曽根弘文氏が選ばれたのである。
この事は、自民党内に大きな動揺を来たし、町村派の鈴木政二議運委員長らは早速「犯人探し」を開始したと言う。

今までの自民党は、永年長老の青木幹雄氏が仕切っており、町村・額賀・古賀と言う派閥の長が牛耳っていた時代で、自民党が「派閥政党」とか「族議員政党」と言われてきた根源であったのです。

今回中曽根氏が選ばれたのも、自民党内の若手議員と新人議員で、中曽根氏は予てから「密室的派閥談合でリーダーを決めてはならない」と言ってきた本人で、この事が、大きく支持を集めたものであると言われている。

半世紀以上に及ぶ自民党政権のマンネリ化を嫌った国民が「政権交代」を唱えているのに今の自民党は何等、過去を反省せず、再び政権奪取をのみを唱えていたが、今回始めて自民党内の若手・無派閥議員の中に、将来の自民党再生の芽を、若干見る事が出来た思いである。

果たして、これが大きく成長するか、再び押え込まれてしまうのかはまだ解らないが、自民党が握る参議院の行方が、国民の期待にマッチする行動を示せる事が大変重要な事であると思う。
(えびなたろう)