きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

民主党の代表選挙とは

2010-08-18 11:56:11 | Weblog
民主党の代表選挙とは        (010.08.18.)

民主党が国民からの信頼を受けて、発足した、「経験交代」を目指す内閣が、鳩山首相、小沢幹事長と言うコンビでスタートしたが、1年足らずして辞任に至った最大の原因は、普天間の基地移設問題もあるが、一番大きな問題は、「政治と金」に纏わる疑惑の問題が、クリーンをイメージしていた民主党本来の姿と180度違っていた事に国民は大きな失望を感じたからである。

在任8ヶ月の間に、小沢幹事長の行なったことは、1)若手が張り切ってやろうとした「事業仕分け」の作業にブレーキを掛けたこと、2)脱官僚、天下り排除と言ってきたのに日本郵政の社長に官僚を任命したこと、3)公共事業の窓口を党幹事長の所に一本化し、陳情窓口としたこと、4)党内意見の協調が、小沢幹事長の所で簡単に壊されてしまったこと、5)党内発言の重みは総理大臣より重かった事、6)幹事長の政治献金疑惑に秘書3人が逮捕されていても潔白を主張し、検察審査会から起訴相当の結果が出ても国民には何の弁明も説明もなかった事、等々であります。

国民の世論調査では辞任すべきが70%に達していても、「検察が起訴しない状況は潔白であるからだ」として、辞任をせず、鳩山総理の辞任で、やっと一緒に辞めさせられたものである。

日本の首相は毎年変わる悪評を再び世界に示す結果になったが、鳩山総理は、今後は国民の信頼を得た長期の政権を菅代表に託して辞任したのである。

菅総理は、疑惑のない人であるから、この時点で、小沢派と菅派が党内二分する様になり、菅総理も小沢幹事長に「しばらくは、大人しくしていて欲しいと」と述べている。
しかし、小沢氏は「9月の代表選までの暫定内閣だ」と言って代表選挙を戦う事を宣言している。

政権与党の代表は、野党と違って、一国の総理になる事で、代表が変われば又総理も変わる事になる、
したがって、同じ民主党内で、一応選挙で菅さんを代表にしたのだから、当分は菅内閣で行くべきだと言う鳩山氏はじめ党内意見が多いが、小沢派は、対立候補を出すようである。したがって、「小沢氏自身が立候補すべきだ」と言う意見も出ている。

最近の世論調査では「菅内閣は続けた方が良い」が半数以上あり、小沢氏とは距離を置くほうが良いと言う意見も多い。

民主党内では小沢派の力は多分にある様だが、国民は小沢氏をいまだに疑惑の“塊”と受け止めている、旧自民党の幹事長まで遣った人ではあるが、それだけに旧態自民党の政治と金に纏わる権力志向の匂いが濃厚な人で、とてもクリーンなイメージはありません。現在の民主党のイメージには向かない人ではないでしょうか。 国民の意識は正確に読みきっている様に思います。

小沢氏が、身をきれいにして、国民の前に姿を現すには、先ず何といっても、「政治と金」の疑惑をはっきりさせる、説明責任を果たす事からです。

いつも、表面には出ず、裏側ばかりで活動している性格の人が評価されるのも、今までの日本の政治が利権と疑惑の中で暗躍することが、珍重されてきた所以ではないでしょうか。
(えびなたろう)


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