きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「国民の目線」が解らない与党

2008-09-13 10:46:03 | Weblog
「国民の目線」が解らない与党       (008.09.13.)

福田総理は「国民の目線」に立って行政を行う事を強調していたのは、大変良い事で、其の気持で、遣っていれば、支持率20%代と言うことは無かった筈だが、結果は惨憺たるもので、遂には政権放棄の羽目になってしまった。

「国民の目線で」と言う言葉は国民には大変ヒットする言葉で、誰もこれに反対する人は居ないと思うが、良く話を聞いてみると、与党議員の言う国民の目線と、野党議員の言う国民の目線に、相当な開きのあることがハッキリした。

其の象徴的な発言は、福田総理の退陣の時言葉に「私は貴方達と違うんです」と言うのがある。また、大田農林大臣も「消費者はやかましい事ばかり言う」とか、汚染米についても「汚染の濃度が6万分の1だからバタバタする事はない」とか、一般消費者を馬鹿にした態度は、いくら言葉を言い直しても、身に染め付いた思いは自然と口を突いて出てくる物で、国民の側からは、異質な発言と受け止める。

福田総理は「気位の高い人」と言われているが、福田さんの育ちの中で、常人が味わう様な苦労は無かったのではないかと思います。安倍総理も同じだと思う。

今回麻生さんも総裁候補のトップと言われているが、自民党は庶民の苦労を知らない総裁が次々と出現する。だから窮地に追い詰められると、それに耐える事が出来ず、「いま辞めたら国の行政にどの様な影響が出るか」も考えずに放り出してしまう。

真に、無責任と言うか、常識のない、自分勝手な所業に、今頃になって怒りが込上げてくる思いである。

そんな状況の中で、自民党は、後釜総裁選びで、お祭り騒ぎを遣っている、将に国民の目線から大きく離れた所業と言わざるを得ない。

「国民の目線」が何処にあるかも解らない政党内で、首相の盥回しは、国民は絶対に許さないでしょう。
(えびなたろう)