きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

ダム建設の無駄を無くそう

2008-09-11 12:33:49 | Weblog
ダム建設の無駄を無くそう       (008.09.11.)

今朝の毎日新聞に蒲島熊本県知事が、川辺川ダムの建設反対の方針を表明するとの事である。

川辺川ダム問題は1966年治水・農業用水・発電を目的としたダムとして建設計画が発表されたが、五木の子守唄の発祥の地として、美しい球磨川の環境を守ろうと地域の住民が反対し長年紛争が続いていたところである。

2003年川辺川利水訴訟の控訴審判決で土地改良事業計画にストップがかかり、農林水産省は上告を断念したのだが、国土交通省が治水計画として建設の必要性を主張し更に延々と紛争が続いてきた。

蒲島知事は、今年3月の選挙で当選したが、半年間の検討期間のうえでダム建設に対する態度を表明すると公約している。

その間、相良村長や人吉市長からの建設反対要請もあり、一方では国土交通省の九州整備局長からは、「建設しない場合には、地域住民には水害を受忍してもらうしかない」と言う脅しの発言もあって、知事も揺さぶりをかけられてきた。

蒲島知事は治水の問題は、ダム以外の方法で対処を考えたのか、検討のうえダム建設には反対の意向を表明するべく今日午前の県会議で表明をするそうである。

日本に於けるダム問題は、河川が多いだけに全国各地で水利・治水・等の目的で建設計画があるが、最近では、人口減少や、工業用水のリサイクル等々でダムの必要性がなくなって来ている。

然るに国土交通省は、一度決めた計画は、必要性が無くなっても、中止するような事をしない。地域の住民の反対を押し切ってもやりたがっている問題は無駄な工事の象徴と言わざるを得ない。

この様な国土の自然破壊に繋がる問題は、欧米諸国でもダムの建設は慎重になってきている。
この事を思えば、日本も今後ダム建設は見直すべきで、此れにかかわる費用のムダ使いだけでも膨大な金額になるはずである。

土建大国と言われる我が国の公共工事は、他国と比べて、費用が5~10倍と高く、工事期間も大変に長い、この事が国の財政にも大きな負担になっている事をもっと考え直す必要があります。

このほか干拓事業にも同じ事が言える、諫早の干拓事業はその象徴で、今となっては何のために作ったものか、わけがわからない。

膨大な費用を掛けて、自然を破壊する公共工事は原則止める方向に持ってゆく必要があるとおもいます。

次期政権交代には、この事を含めた官僚任せの行政体質を打破する改革を断行しないと、何の為の政権交代か、意味を成さないと思います。
(えびなたろう)