きまぐれ発言

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小泉元首相の引退!

2008-09-26 10:57:37 | Weblog
小泉元首相の引退!      (008.09.26.)

小泉元首相の引退情報が、昨夕政界を駆け回った。突然の引退に驚いた人、ガッカリした人、小泉さんらしいと肯定的に言う人、等々で、彼の総理時代の所業が、及ぼした影響力が非常に大きかった事を物語っている。

確かに彼は「自民党をぶっ潰す」と言う言葉に象徴されるように、長年政権与党としてマンネリ化された行政のあり方に、効率の悪い税金の使われ方や、利権に絡んだ、国政の運営に真っ向から、立ち向かい「改革」を唱えた、首相として国民から絶大な支持を得て85%と言う歴代最高の内閣支持率を得ていた。

しかし、それに抵抗する勢力もまた凄まじく、その中核をなすものが、官僚勢力であり、それに同調する党内族議員勢力であった。

5年5ヶ月と言う歴代総理の中では、長期政権であったが、外交面では、靖国神社の参拝にこだわり、中国との体制悪化が、彼をより窮地に追いやった事もあって、疲労困憊の状況の中で、任期を満了し、安部政権に後継を託して辞任したが、その時点でも70%台と言う高い支持率を得ている。

特に終盤の衆議院選挙では「郵政改革」を謳った劇場型選挙で3分の2以上の議員勢力を擁する大勝利を果したのである。

彼の人気は、強引なまでの行動力と、国民を引き付ける劇場的な演出が大衆を引き付け其れによって改革を進めてきたが、抵抗勢力も強く、道路公団民営化等では、一応看板の架け替えは出来たが、中身に付いては、実態に則した改革までには至らなかった。

彼の後を受けた安倍内閣も改革志向ではあったが、不幸にして年金問題が大きく足を引っ張り、参議院選挙において、大敗を喫し、過半数を野党の勢力に取られ「ねじれ国会」状態を作ってしまったのである。

その結果、今まで与党内で隠されていた、ムダ使いの実態や、厚生年金の杜撰な管理の実態などが国民の前に晒され、閣僚自体も「政治と金」関する不透明な経費使用の実態が次々と現れ、安部総理も辞任に追い込まれてしまったのである。

本来、この時点で、解散総選挙をやればよかったのだが、折角小泉時代で得た3分の2勢力に引かれ、解散をする事無く、再び福田政権に引き継がれたが、この時点あたりから、小泉時代に追いやられた旧勢力が力を復活させ、離党した議員も戻り、昔の自民党に復活して行ったのである。従って、自民党内も、「改革派」と「守旧派」に大まかな分裂現象を起こしてしまった。

今回の自民党内総裁選挙においても「改革派」の代表小池百合子氏の敗退は、反小泉勢力に軍配が上がったことになり、小泉氏自信も、もはや自分の存在はいまの自民党内には無用なものとなってしまった事を悟ったのではないかと思われる。

今回総裁になった麻生太郎氏は、自民党内では小さな派閥で、ハッキリした「改革派」とも「守旧派」とも態度が明確ではなく、言っていることは、改革的な事も言っているが、真偽の程は全く解らないので国民の期待も迷いの中に居るのではないかと思われる。

どちらにしても、自民党政権の末期的な状況の中に居ることは事実で、まずは解散総選挙で結果を見ないと動きが出てこないのではないでしょうか。
(えびなたろう)


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