きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

北朝鮮の核検証は厳しく

2008-09-01 07:40:07 | Weblog
北朝鮮の核検証は厳しく      (008.09.01.)

米国のテロ支援国指定解除に一旦はブッシュ政権も踏み切る姿勢を示したが、6カ国協議で合意した「核計画の申告」の内容が不十分である事や、国際基準に基づいた精密検査機器の搬入と、核関連施設への立ち入り要求に対して拒否をした事、また日本に対する拉致問題の再調査に対しても、何等の具体策も示されていないことから、日本からも合意内容に対する不十分である胸を米国に要求している。
その結果、米国も検証手続きの不十分を理由にテロ支援国指定解除を延期している。

此れに対して、北朝鮮側は、米朝協議の思惑から、九分九厘、指定の解除が得られるものと思っていたのか、米国の態度に恫喝する勢いで態度を硬化し一挙に暗礁に乗り上げてしまった。

この指定解除の問題は、アメリカにしてみれば、ブッシュ大統領の後5ヶ月の任期の中で、「北朝鮮の非核化」と言う外交的成果を挙げて終わりたいと言う思いが強くあるが、北朝鮮側にも、指定解除を得ることは国際的な孤立や、経済的な閉塞からの脱却のため早急に解除が必要である。
来年1月までの期限のなかで、両者が、お互いに牽制し合いながら妥協点を求めている。

しかし、この交渉は、今後の国際社会で、核に対する、検証に前例を残す事になるだけに、アメリカ側の安易な妥協は決してしないことを強く望みたいと思っている。
従って、ブッシュ大統領の任期以内にと言う焦りは、返って、北朝鮮に足元を見られるだけで、むしろ今後の為にも、厳しい検証を求める姿勢を貫いて欲しいと思います。
(えびなたろう)