きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

中国の粉ミルク汚染問題

2008-09-21 01:57:20 | Weblog
中国の粉ミルク汚染問題       (008.09.21.)

中国での粉ミルクにメラミンが混入されていると言う問題は7月中旬にミルクを飲んだ幼児に腎臓障害が出ている事が報告されていたが、中国当局は食品安全の調査に着手していなかったといわれている。

問題の乳業業者は中国最大の乳児用調整粉乳を製造しているメーカーで「三鹿集団」(本社・河北省石家荘市)で、テストでもメラミンの存在を確認していたが安全に対する意識が低く消費者に警告をしていなかったと言う。

その間製品は全国に出回り、各所で、乳児たちに腎臓結石の症状を起こし死者も出る騒ぎとなった。

調べが進むに従いメーカーは「三鹿集団」だけではなく、他の大手業者でもメラミン混入されたものが判明し全国22社の粉ミルク製造業者で作られていた事がわかった。
中には、海外に輸出している業者もある事も判明している。

公安当局も甘く見ていたことに慌てているようだが、中央政府レベルでも責任がおよぶ見込みである。

この影響は、日本でも昨日大阪の丸大食品(大阪府高槻市)が中国山東省にある同社の子会社が製造した饅頭のつなぎ材料に中国の大手製造メーカーから購入した「伊利集団」製牛乳にメラミンが入っている事が解り急きょ5品目について回収する事にしたようである。

日本でも汚染米問題で、行政の甘い管理体制に偉そうな事は言えないが、まだまだ中国での食品に対する安全面では信頼出来る体制ではないので、輸入に対する中国製には徹底した受け入れ検査を行なう必要があると思う。

この他、長野県での菓子業者で輸入に「あんこ」に異物が混入しているニュースも入っているが、今後、輸入に対しては、中国に頼らざるを得ない日本の国情を考えれば、輸入検査体制に充分な協議を中国と交わし、日中両国民の食の安全に対する意識の高揚と検査体制にも完璧なものにする必要があると思います。

中国の「毒ギョウザ事件」が、切欠で両国が改めて協調して安全対策に前向きになったことは、大変良い事で、今後は、事故の情報を隠蔽する事無く、お互いが強調して防止に努め、信頼を高めていって貰いたいと思います。
(えびなたろう)