きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

政権が行き詰まれば政権交代しかない

2008-09-04 12:07:48 | Weblog
政権が行き詰まれば政権交代しかない      (008.09.04.)

小泉以来、安部・福田と続いた政権は、国民の審判を受けずに遣ってきた事は、政権与党である自民党政権の延長と言うことで、続けてきたのであるが、途中参議院選挙で与党が大敗し、野党が参議院の主導権を得たことから、所謂「ねじれ国会」と言われる様になった。

本来ならば、その時点で衆議院も解散総選挙を遣るべきであったが、自民党は先の衆議院選挙で大勝し、3ぶんの2以上の勢力に甘んじていたから、解散する事を拒み続けた。

であるならば、野党の提案にも耳を傾け国の為、国民の為の政策に協調して行政運営を遣るのが、政権与党の当然の責務である筈だ。

始は、福田総理も、野党と良く話し合ってやって行きますとの事であったが、国民の見るところ、話し合いではなく、ただ時間を掛けて、与党の意見を押し付けあう事に終始していた。話し合いとは相手の意見にも耳を傾け両者の納得する妥協点を見出す事である。

日銀総裁人事も、道路特定財源問題も、C型肝炎問題も、何故あんなに揉まなければならないのかが理解出来ない。

これ等の問題の裏側には、官僚の権益問題が絡み官僚の強い意向が与党の妥協を許さない傾向が伺い取れるからだ。

福田さんの側近である町村官房長官や伊吹幹事長にも責任があると思う、もっと野党の言う事を取り上げ話し合いを妥協の方向に向わせる努力が必要である。しかるに両者の発言は、むしろ野党を逆撫ぜする様なことばかり言っている。此れでは、全く話し合いも噛み合わないのは当然である。

公務員改革法案も渡辺行革大臣は、一生懸命努力しているにも拘らず、官房長官には相手にもされず、天下りや、独立行政法人の改廃問題も、冬柴国交相に適当にあしらわれ、窮地に置かれていた。

これ等のことは、国民はすべて見ていたのです、だから国民からの支持率も低下したのです。

それでも公務員改革法案は、成立させると言う福田総理の約束だから、通らないと諦めていた法案が、首相の判断で民主党と妥協が成立、通してしまったではありませんか、やれば遣れるんです。

その代わり、官僚の反発があった様で、官房長官とも、亀裂が入ったように思います。
その他、道路特定財源の一般財源化も良く、決められたと思うが、その結果は官僚の不評を買った事は、確かで、実際の運用の面では相当な抵抗があるものと思われる。

今回、福田総理もいよいよ、公明党からも見放され、政権を投げ出す事になったが、結局は、自民党と言う政党が、永年の官僚との癒着による汚染で、どうにもならない政党に成ってしまった事を物語っている。

それでも、まだ、ポスト福田競争で、党首の首をすげ替えて続けようとするのか、混乱の状態を呈している。

この上は、自民党内に、どれだけの国家の危急を感じ取っている党員がいるのかを見守り、政界再編に大きな期待を持たざるを得ない。
(えびなたろう)