きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

改革を放棄したのか小泉さん

2008-09-29 14:41:53 | Weblog
改革を放棄したのか小泉さん       (008.09.29.)

小泉総理の人気は、「改革を、やるのか、やらないのか」を迫る劇場型選挙で国民からの絶大な支持票を受け止め、一昨年の選挙では3分の2を超える議院を獲得する大勝利を果したのである。

そして、5年5ヶ月間の任期をおえて、辞任をされたのであるが、改革の目的は未だ道半ばであり、進むべき方向性にも、党内反対勢力の抵抗もあって、一時の勢いは無く、折角掲げた、道路公団の民営化や、郵政民営化についても妥協を迫られ、看板だけ架け替えて、見た目は改革をした様な形だけで終わり安部政権に後を譲ったわけである。

この時点で、小泉さんは疲れ果てて、当初の意気込みは見られなかった。後を継ぐ若き安倍さんに託したのであるが、これまた、行き詰まり、健康上の問題もあって、政権放棄されてしまったのである。

本来は此処で、総選挙をやるべきだったが、それを遣らず、党内での総裁選挙をやり、約一ヶ月の政治空白の後、福田政権が発足したのである。

この辺りからは、もはや小泉時代の改革は、何処かへ無くなってしまい、官僚と、族議員による、旧体制の自民党に戻ってしまい、わずかに、道路特定財源の一般財源化と公務員改革法が成立したが、此れも結局は、福田総理の政権放棄で骨抜きに成ってしまうことであろう。

今回の麻生内閣は「反小泉」を唱える、内閣であるから、もはや、自民党の中には小泉色は消えて無くなる事になる。

小泉さんはこの時点で、引退を決意された事は、いままで遣ってきた改革は果してなんであったかが問われる、すべて中途半端に終わり、自分の跡継ぎを次男に任せることを後援会に紹介し、「宜しくお願いします」では、国民は、敵前放棄で逃げ出す様なものとしか思わないのではないでしょうか。

いまの自民党に、愛想が尽きたのなら、小泉チルドレン等の賛同者を伴って、分裂し新党旗揚げを遣れば、自民党の中でも中川・小池等の改革賛成派も同調するでしょう。

そして、民主党とも話し合いが出来る政党として、協調していけるのではないかと思う。

そして、国民が期待している、官僚支配の政治からの脱皮、中央集権政治からの脱皮、国民主体の新しい、体質の日本国を作ってくれる事を期待していたのだが。
(えびなたろう)